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長官記者会見要旨(平成25年4月18日)

会見日時等

平成25年4月18日(木) 14時00分~14時15分
於:気象庁会見室

発言要旨

 最初に、4月13日に兵庫県の淡路島付近で発生した地震で、淡路市で最大震度6弱を観測し、多数の住家等の損壊に加え多くの方々が負傷されました。また17日には東京都の三宅島近海で発生した地震で、三宅村で最大震度5強を観測し、負傷者など被害が出ていると聞いております。これらの地震により被災された方々にお見舞い申し上げます。
 また、17日に宮城県石巻市などで震度5弱を観測する地震が発生したように、「東北地方太平洋沖地震」の余震については、今後もまれに強い揺れや津波を伴う地震が発生することがありますので、毎回お願いしていますが、周辺地域も含め、引き続き注意をお願いします。
 いずれにしましても、我が国では、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくないと考えていただいて、全国の皆様には日頃の備えをお願いします。淡路島付近の地震でも阪神・淡路大震災の教訓や住民一人一人の日頃の備えが活かされたという報道もなされているところです。
 なお、13日に淡路島付近で発生した地震では、兵庫県をはじめとして近畿・中国・四国地方の多くの府県に初めて緊急地震速報を発表しました。
 気象庁では、緊急地震速報を見聞きした経験が少ないこれらの地域における緊急地震速報の認知度と対応行動について把握するため、「緊急地震速報に関する調査(アンケート調査)」を実施します。得られた調査結果を分析のうえ、経験の少ない地域における今後の普及・啓発活動に役立てていきたいと考えています。

 平成25年度最初の会見でございますので、今年度の主な取り組みについてご紹介します。

 最初に、今年度は特別警報の導入が重要な課題です。
 国会でのご審議でご了承が得られたあとに、円滑に運用開始できるよう、準備していきたいと考えています。引き続き、自治体、さらには周知に協力いただく報道機関の皆様にもご協力いただき、ご意見をお聞きしつつ進めたいと考えています。

 同時に、本年10月には組織改編を行い、防災体制の強化を図る予定です。
 気象庁としても歴史的な組織の変更であり、本庁に防災担当の参事官を新たに配置するとともに、地方レベルでも海洋気象台の海洋気象業務を管区及び沖縄気象台に統合し、地震火山、海洋等も含め防災対応力を強化したいと考えています。

 一方、従来から取り組んできています、個別の防災情報についても、その改善に取り組んでいきます。

 台風や大雨等にかかわる防災気象情報につきましては、「防災気象情報の改善に関する検討会」を今年度も7月まであと4回ほど開催し、8月には提言を頂きたいと考えています。
 その後、提言を受けまして、気象情報全体の具体的な改善について防災関係機関、地方自治体、報道機関等との協力を得つつ進めたいと考えています。

 地震、津波に関しては、3月7日から運用を開始しました新たな警報の的確な発表を行っていきます。
 また、長周期地震動に関しては、先月から試行的に観測情報の気象庁ホームページへの掲載を開始しました。既に、幾つかの地震で、階級1や2にあたる観測をしており、ホームページで公表しています。今年度は、観測情報の利活用や周知を図るとともに、予測も含めプッシュ(PUSH)型情報のあり方や情報の利活用などについて調査・検討を予定しています。

 火山に関しては、降灰予報の高度化をすすめます。
 先月「降灰予報の高度化に向けた検討会」の成果として提言をとりまとめ、公表しました。この提言に基づき、今後、噴火活動の活発な桜島をモデルケースに、地元自治体等の協力を得て、降灰予報の検証を行い、予報の内容や発表基準等を定めます。併せて、必要なシステム整備等を行い、平成26年度末を目途に量的予報を含む新たな降灰予報の運用を開始する予定です。

 最後に、これから5月にかけての防災上の留意点と関連する取り組みについてお話しさせていただきます。
 はじめに、4月に入り、春らしい陽気になっていますが、雪の多い地域では融雪により、なだれ、洪水、土砂災害といった現象が起こりやすくなっていますので、十分注意していただくようお願いします。
 また、4月6日から8日にかけて、低気圧が急激に発達しながら日本付近を通過し、全国各地で暴風や大雨等による被害が多発しました。3月から5月にかけては、このような「春の嵐」、「メイストーム」と呼ばれる台風並みの暴風や猛吹雪が吹くことがあります。引き続き低気圧等について最新の気象情報に注意していただき、暴風等に対する備えをお願いいたします。
 なお、この急激に発達する低気圧の特徴や安全対策につきましては、今月の政府公報オンラインの「お役立ち情報」 に新たに掲載し警戒を呼びかけているところです。

 昨年5月6日の茨城県等で発生した竜巻災害からもうすぐ1年となります。
 この竜巻災害を受けて昨年有識者による検討会を開催して、7月には提言をいただいています。今回この提言を受けまして、積乱雲に伴う激しい現象による災害の防止・軽減のため、広報資料として 1.児童・生徒を対象とした防災教育ビデオと、2.自治体担当者向けのガイドライン を作成しました。
 また、「竜巻注意情報」の本文の内容につきましても5月16日(木)に改善することとしました。これにより、空の様子への注意や突風以外の現象への注意喚起などを加え、より分かり易く、かつ実際に即した内容としました。
 竜巻などの激しい突風や雷、局地的な大雨は、天気が急に変わって発生し、短い時間に局地的に被害をもたらす現象です。
 特にガイドラインについては、市町村が住民に注意を呼び掛けるために活用してもらうとともに、普段から竜巻などにどう備えたらよいか、周知に役立てもらいたいと思います。
 今回の取り組みをとおして、子供たちを含めた住民一人一人が自らの判断で竜巻などの激しい突風や雷、局地的な大雨から身を守る行動をとっていただけるようになることを期待しています。
 このことについて、本日このあと報道発表を行います。

 以上です。


主な質疑応答

Q 三宅島の地震の件ですが、火山との関係は我々としましても気になるところでして、今朝方、海水面変色という情報も一部ありました。現状、火山との関係についてどのようにお考えでしょうか。
A 現在、三宅島については火山について様々な観測をしておりますが、特段の変化はございません。また、海水が変色というようなことも報告されておりましたが、海上保安庁が先ほど航空機から観測をして、特段の異常はないというような報告を受けたところです。

Q 先程、緊急地震速報のアンケートを実施するとありましたが、時期とか設問とか、今想定されている内容・概要をお聞きしたいです。
A 緊急地震速報ですが、経験してすぐにアンケート調査を行うことが重要ですので、できるだけ早く近日中に実施したいと考えております。その手法でございますが、ウェブを通じたアンケート調査というものを過去やっておりますが、そういった手法を使って、できるだけ早く結果を出したいと考えております。担当のほうから何か具体的にありますか。

(地震火山部担当)ウェブのほうは、今週末から来週初めくらいにかけて、先ほど申し上げた16府県の2000人に対して調査を行って、できるだけ早く調査結果を出したいと考えております。

 いずれにしましても今回、西日本というのは認知度が東日本に比べてやや低いという地域でございますから、実際に今回初めて発表された、あるいは発表回数の少ない地域ということでその結果については、重大な関心をもって私どもとしてみているところでございます。その結果をふまえて今後、西日本さらには九州、これまで一度も発表されておりませんが、こういった地域における周知の方策、あるいは訓練等のあり方について検討を進めていきたいと考えております。

Q 竜巻の関連で来月で関東に被害をもたらした竜巻から1年ということで、ガイドラインやDVDを作ったということですけれども、ガイドラインについてどういう狙いで、どのような課題の克服のためにガイドラインを作ったのか改めてお伺いします。
A ガイドラインにつきましては、自治体を対象としています。昨年の検討会でもつくば市と真岡市の市長にも参加していただきましたけれども、自治体の担当の方に十分ご理解いただくには難しい面もありますので、できるだけ分かりやすくポイントを絞って、どのような状況に注意すべきかについて、とりまとめております。また、竜巻注意情報等を発表する際は、雷注意報あるいは気象情報など、様々な情報を発表しておりますので、その全体の体系の中で、それぞれの情報がどのような役割を果たしていて、また何に注意すべきかを、さらには自助の重要性といったことについて、とりまとめているものでございます。ただ若干、我々が作りますから難しい表現が多くなっていると思いますが、報道機関の皆様からも何かコメントがあればお知らせいただけたらと思います。

Q 具体的には、住民の方に注意を呼びかける際に生かしてもらいたいのか、普段から生かしてもらいたいのか、何かそのあたりはありますでしょうか。
A 発達した積乱雲に伴う激しい現象は短時間の現象でして、なかなか通常の避難勧告・指示といった防災対応が難しいところがございますので、やはり日頃からの住民の自主的な行動というものを促す周知・啓発に使っていただけたらと思っております。

Q 冒頭で質問のあった、アンケートの件なのですけれども、設問については、例えば具体的にこんな内容の設問をしたいとか、そういうようなものはありませんでしょうか。
A 具体的にはですね、「認知度」あるいは「具体的に緊急地震速報をどのように見聞きしたか」あるいは「見聞きしたときにどのような行動をとったか」といったところについて質問をする、というふうに考えております。

Q 緊急地震速報を見聞きしたかということなのですが、これはそのいわゆるテレビとかで流れる音と、携帯とかで流れる音と、違ったりすると思うのですが、両方尋ねるイメージですか。
A 過去の設問においてもそういう「見聞きした方法・手法」が分かるように設問をしておりますのでそのようになるかと思います。

Q 「テレビで聞きましたか」とか「携帯で聞きましたか」とかですか。
A いかがですか。

(地震火山部担当)はい、そのような内容になります。詳しいことは地震津波防災対策室の方にお尋ねいただければと思います。


(以上)

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