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長官記者会見要旨(平成22年10月21日)

会見日時等

平成22年10月21日(木) 14時00分~14時10分
於:気象庁会見室

発言要旨

 昨日、今日と奄美地方では、これまでにない記録的な大雨となっております。まだ被害の全貌が分からない所もあるようですが、この大雨で亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。また、被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、行方不明となっておられる方が早く救出されることを、心からお祈りしております。
この大雨で地盤がかなり緩んでいるようですので、引き続き土砂災害に対して厳重に警戒していただくように、気象台、地元の測候所では、住民の方々、防災関係機関に呼びかけているところです。今後とも最新の気象情報にご留意いただきますよう、よろしくお願いします。
 緊急地震速報関連ですが、この1ヶ月の間に9月29日の福島県中通りの地震、10月3日の新潟県上越地方の地震について、緊急地震速報の警報を発表しました。福島県中通りの地震では、東京にも警報を発表しましたので、皆様の中には携帯電話で警報を見聞きした方も多いと思います。ただ、東京で実際に観測された震度は1であったため、揺れを感じなかった方も多かったと思います。今回の事例も踏まえ、今後とも緊急地震速報の精度の向上に努めて参ります。一方、従来から申し上げておりますように、緊急地震速報は、見聞きしてから実際の揺れが来るまでの間の時間が非常に短いため、緊急地震速報を見たり聞いたりしたらまず身の安全を確保するという、一種の条件反射的な対応を取っていただくことが必要です。そこで気象庁では、緊急地震速報を有効に活用していただくように、全国訓練や講演会を活用して周知広報活動を行ってきたところです。その一環としまして、既に10月1日に皆様にお知らせしているところですが、来る11月21日に「緊急地震速報!そのときどうする?いま何をする?」という題目で講演会を開催します。この講演会には日本大学の中森先生、気象キャスターの半井さん他をお招きして、実際に緊急地震速報が出たときの具体的な行動の分析結果をはじめ、様々な話題をお話しいただく予定ですので、是非多くの方々にご参加いただきたく、皆様におかれましても周知にご協力いただきたいと思います。


主な質疑応答

Q 先ほど冒頭でお話ありましたけれども、今、奄美大島で被害が出ていまして、今後もまだ雨が続く見通しとなっております。防災上なにか留意する点があれば、改めて呼びかけをお願いしてもよろしいでしょうか。
A はい。かなり短時間で強い雨が降っておりますし、特に、これだけ強い雨が降り続いていますから、先ほども申し上げましたように、土の中に多く水が含まれている状態となっています。従って、今後少しの雨でも土砂災害が起きることもありますので、土砂災害などに十分気を付けていただきたいと思います。

Q このあたりの地域で、今まであまりこういった災害はそんなに、ここまでの雨が降るということはなかったと思うのですが、そのあたりについて、長官としては何かお感じになられることはないですか。
A 南西諸島につきましては、もともと大雨の頻度が高い地域ですので、大雨に対する備えは行われてきていると考えますが、10月の記録どころか、これまでの記録を越えるような大雨となったため、このような大きな被害が出たのではないかと思います。自然のゆらぎの中で、非常に極端な現象が起きることはこれまでもあり、こういうときには大きな災害が発生するというのが、私自身の過去の経験を振り返ってみて思います。一般に極めて甚大な現象であることを早い段階で予測するのはなかなか難しいのですが、今回の事例については、我々として、警報の発表などを概ねタイムリーに行えたのではないかと思います。また、気象状況はどんどん変わっていきますので、地元では、警報を出した後もこまめに気象情報を出してフォローをしました。

Q  来月、東海地震に関連する情報の理解促進のための検討会が始まりますが、検討会が開かれることについて、長官ご自身の受け止めというか、これまでのアンケートにもありますけれども、ああいうのも含めて、受け止めみたいなものはあるのでしょうか。
A 去年8月の駿河湾の地震で、初めて観測情報を発表しましたが、後でアンケート調査を行ったところ、観測情報の意味についてかなりの比率でご理解いただけておりませんでした。情報の体系は3ランクになっており、情報の体系自体に大きな問題はないと思っているのですが、一方で皆さんに分かりやすく伝わっていなかったことは事実です。そういった場合の対策として大きく二つの方法があって、一つは、たびたびキャンペーンを張って周知していくことと、もう一つ、直観的に分かる情報名称にするというのも大事だろうと思います。この両面から検討するという考え方で会合を開きますので、時宜を得たものだと思います。

Q  長官ご自身としては、観測情報という表現については直感的に分かるものだと思われますか。
A  我々は情報を作ってきた立場なので、そういうものだと体に染みついているために、情報名称が直観的に分かるかどうか、往々にして判断できないところがあります。そのため、部外の方のご意見をお聞きしたいと思います。頻繁に情報名称を耳にしている人、あるいはそれについて考えている人と、突然情報の名称を聞いて、その意味を言葉から感じて考える人とでは、違いがあると思います。また、日頃から丁寧にPRをして、情報を受け取る側と我々が同じレベルで理解するようにすればよい、という議論もあると思います。このような観点から議論をしていただければと思います。


(以上)

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