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長官記者会見要旨(平成21年7月16日)

会見日時等

平成21年7月16日(木) 14時00分~14時20分
於:気象庁会見室

発言要旨

 7月6日から8日にかけて「気候情報に関する東京会議」という国際会議を開催し、今後の気候情報の利活用についての声明をとりまとめたところです。この声明の中では、気象機関が中心となって気候情報の精度を上げていくということ、それから利用者の方々に情報を十分御理解いただくということがとても大切なことですので、気候情報を効果的に利活用していくためには利用者との連携を推進することなどがうたわれています。8月31日から9月4日にかけてスイス・ジュネーブで第3回世界気候会議が予定されていて、そこで東京会議の声明を報告することを考えております。皆様の気候への関心が高かったこともあったかと思いますが、この会議について報道していただきましたおかげで、最終日の公開シンポジウムには、約400名の方々のご参加を得ることができました。御協力をいただきましてどうもありがとうございました。

 沖縄、奄美、九州南部そして関東甲信地方では梅雨が明けております。まだ梅雨が明けていない地方では、まだ暫く前線や低気圧による雨に御注意いただきたいと思います。また、昨年は梅雨明け後も大気の状態が不安定となることが時折ありまして、各地で局地的大雨あるいは集中豪雨といった現象が発生して、かなり被害が発生したということがございます。
 まもなく夏休みです。昨年は局地的な大雨による残念な事故あるいは災害が発生しました。河原など水辺でのレジャーを楽しむ方もこれから多くなろうかと思いますので、局地的大雨等による水の事故に遭われないように、我々の出す各種防災気象情報あるいはレーダー画像等を活用していただいて、そして現地でも周囲の気象状況に注意していただき、なにか変だなと思ったらすぐに避難するなど身の安全を図っていただきたいと思ってます。
 このことにつきましては交通政策審議会気象分科会から御提言をいただいております。それに沿って我々も色々な工夫をしていかなければいけないと思っていまして、さしあたり局地的な大雨に関しての安全知識の普及啓発や情報入手手段の拡大などの施策を講じていかなければいけないと考えています。夏休み前でもございますので各地の地方気象台等から都道府県の教育委員会等の御協力を得て、安全を呼びかける資料を学校の皆様、そこから子どもさん達にお伝えいただけるように努力をしているところでございます。
 前回お示しした気象庁作成のリーフレットはかなり固くて例えば子供たちにとってはとっつきにくいところがあります。鹿児島地方気象台では、子供たちにとっても見やすくわかりやすいリーフレットを作成しており、これを他の地域でも使うようにしています。原画はほぼ同じですがポスターも作っておりますので、少しでも関心を引くことができればと思っています。
 報道関係の皆様におかれましても、これまでも随分と御協力をいただいてきているところです。テレビでも折に触れて関係の報道をしていただいたり、新聞の中でも丁寧な注意喚起をしていただけていることは非常に嬉しく思っています。夏休みということもございますので、また機会がありましたら、是非とも御協力をお願いします。
 
 今年は伊勢湾台風による災害から50年になります。私どもの出した「気象業務はいま2009」でも伊勢湾台風50年を特集していますが、この50年間においては、気象衛星や気象レーダーなどの実況監視技術あるいは数値予報などの予測技術の進展にはめざましいものがあると思います。こういったものを背景として、私達は現在まで気象情報の充実や予報精度の向上に努めて参りました。その一つの代表的な事例が今年から始めました台風の5日先までの進路予報でございます。伊勢湾台風では5000名をこえる尊い命が失われておりますが、その2年後の第二室戸台風では、浸水家屋数で言えば似たようなスケールの災害ですが、亡くなられた方の数はかなり少なくなっています。これは台風の接近に伴う避難行動の重要さを裏付けているものとして、語り継がれている出来事だと思っています。
 
 こうした歴史を振り返りながら、台風の防災知識の普及と理解促進のため、気象講演会を現在計画しています。詳細については後日ホームページ等に掲載いたしますが、8月20日木曜日の18時から千代田区の一橋記念講堂で、「伊勢湾台風から50年、数値予報業務50年」というタイトルで気象講演会を行います。講師として、東北大学の岩崎俊樹教授と気象キャスターの高田斉氏をお呼びしております。夏休みの期間でもございますので、多くの方に御来場いただければと思っております。お申し込み方法の詳細については、間もなく気象庁ホームぺージで御案内をさしあげます。

 今月22日に、鹿児島県の薩南諸島付近で皆既日食が観測されますが、皆既日食を見るために、諏訪之瀬島、口永良部島、薩摩硫黄島にいらっしゃる方がいます。それらの島につきましては、気象庁は火口周辺警報(レベル2)を発表していますので、これらの島を訪れる方は、気象庁が発表する火山の情報ですとか地元自治体が呼びかけている注意事項に十分御注意いただきたいとお願いしているところでございます。また、この地域を訪れる方は、気象情報を十分入手していただくことも大事ですので、海上も含めて気象状況に十分御注意いただければと思っております。こういった気象情報、火山情報をまとめて見たいという御要望もあると思いますが、鹿児島地方気象台のホームページに特設ページを公開しております。気象庁ホームページにもバナーを貼っていますので皆様にも御利用いただければと思います。私からは以上です。


 

主な質疑応答

Q. 関東の梅雨明けの発表が「早い」とか「早くない」とテレビで気象予報士から言われているが如何?
A. 関東地方は現在も夏らしい良い天気が続いていますのでうまくいっていると私は思っております。一般論になりますが、梅雨というのは春から夏への変わり目でして、教科書的に綺麗に梅雨明けする場合もありますが、季節が行ったり来たりしながら、後から見てこの辺りで梅雨明けしたと見るのが一番合理的だという場合もあります。夏らしい天気が続く状態になった境目を梅雨明けというなら、関東地方については今のところうまくいっているのではないかと思います。

Q. 皆既日食の時間の長官の予定は?
A. 見られるものなら見たいのですが、そのようなことをしている時間がないかもしれません。

Q. 興味はありますか?
A. 私が小学生の頃だったと思いますが、金環食があり、その部分食を興味深く見た記憶があります。

Q. 天気は?
A. 週間予報も出ていますが、今のところ、皆既日食が見られる地域では比較的天気に恵まれる予報になっています。


(以上)

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