長官記者会見要旨(平成20年11月20日)

会見日時等

平成20年11月20日(木) 14時00分~14時05分
於:気象庁会見室

発言要旨

 まず平成20年度第1次補正予算としまして、「気象ドップラーレーダーの整備」と「震度観測体制の強化等」と合わせて29億円の要求をしておりましたけれども、10月16日に成立しまして、これに関連する施策を今すすめているところでございます。「気象ドップラーレーダーの整備」につきましては、現在11箇所にドップラーレーダーを整備しておりますけれども、更に5か所の気象レーダーをドップラーレーダーとして整備することで雨と風の観測を充実し、大雨予測の精度向上などを図ります。さらに雨については、現在10分間隔で観測しておりますが、この観測間隔を5分毎に短縮することによって大雨の発生・発達を早期に把握することを目指します。これらにより、大雨に対する監視・予測を強化いたします。なお、関連して気象庁のホームページのレーダーデータの情報発表の迅速化につきましても作業をすすめているところでございます。


 

主な質疑応答

Q.12月1日で噴火警報・噴火警戒レベルを導入して一年になるが運用してみての感想は?
A.警戒レベルについては、防災対策により連係した情報発表を行うことが眼目でしたが、自治体との協議もすすみ、噴火警戒レベルを導入する火山も増えてきていることは喜ばしいことだと思います。噴火警報の開始については、これまで単なる情報だったものが、警報という法律にのっとったものになり周知・伝達の枠組みがしっかりとできたことが重要だと考えております。今後も適切に情報発表を行っていきたいと思っておりますが、現在のところ、運用は概ね適切に行えていると思います。幸い今のところ大きな火山活動はありませんが、大きな火山活動が起きたときにも適切に運用が行えるよう準備を整えてまいります。

Q.5台のドップラーレーダーは既存のレーダーと置き換えるのか?
A.その通りです。20機あるレーダーのうち、まだドップラーレーダーとなっていない5箇所をドップラーレーダーにします。風の観測が行えるので予報精度の向上も期待でき、突風の監視・予測にも役に立つと考えています。

Q.場所はどこか?
A.札幌・福井・大阪・広島・石垣島の5箇所です。

Q.来年の夏に稼動は間に合うのか?
A.フル回転で進めているところですが、できる限り早いうちに稼動できるよう進めていきたいと思います。

(以上)  

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