平成20年度突風等短時間予測情報利活用検討会
開催趣旨
平成18年9月の宮崎県延岡市、11月の北海道佐呂間町など、竜巻等の突風による大きな災害が相次ぎました。
気象庁では、雨と風の動きを3次元で連続的に監視できる気象ドップラーレーダーの整備や、数値予報モデルの精緻化を進めるとともに、竜巻等の突風や短時間強雨、雷(以下、これらを「突風等」と言う。)など、非常に激しい現象に対する監視・予測の技術開発を進めてきました。平成20年3月からは、身の安全を確保することを目的とした新たな気象情報「竜巻注意情報」の発表を開始しました。更に、平成22年度からは、竜巻等の突風や短時間強雨、雷の危険度を格子点形式として表す「突風等短時間予測情報(仮称)」を提供できるよう、準備を進めているところです。
この「突風等短時間予測情報(仮称)」は、発現時間が短く、空間的にも極めて小規模で、非常に激しい現象を対象としていることから、現在の科学技術を最大限に活かしても、すべてを捕らえられるわけではありません。このような情報を有効に活用し、防災・減災の効果を挙げるためには、情報の内容や留意事項等について、利用者に十分理解してもらう必要があります。
これに対処するため、気象庁では、平成19年度に引き続き、学識経験者、地方公共団体、報道機関等による『突風等短時間予測情報利活用検討会』を開催し、利用上の留意点や利用例等を整理して、必要な周知・広報策について検討を行うこととしました。
検討内容及びスケジュール
突風等の危険度を格子点形式として表す「突風等短時間予測情報(仮称)」を平成22年度から提供開始することについて、防災を踏まえた適切な活用がなされるよう、次のことを検討します。
○予測情報の「竜巻等突風」について、利用方法や留意点の基本的な考え方を整理し、「竜巻注意情報」と組み合わせた利用や特定目的の事業者による利用例、一般向け解説、周知・広報の方法等について検討を行います。検討結果は、ガイドラインとしてまとめ、今年度末に公表する予定です。
○予測情報の「雷」について、開発の状況を示しながら、防災に係る情報としての利活用について検討します。
冊子「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について」
本検討会での検討結果をうけ、竜巻などの激しい突風に関する気象情報について、効果的な利用法や利用上の留意点等を示した解説書である「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について」を公表しました。
本冊子は、以下のアドレスから参照いただけます。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/rikatsuyou.html
第3回
平成21年3月11日 13時30分~ 於:気象庁大会議室
議事概要
当日配付資料
- 議事次第・開催趣旨・委員名簿[PDF形式:22KB]
- 資料1 第2回利活用検討会における意見とその対応[PDF形式:18KB]
- 資料1-1 竜巻関連情報の利活用に関するヒアリング結果[PDF形式:15KB]
- 資料2 「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用の手引き」(案)[PDF形式:1.8MB]
- 資料3 雷ナウキャスト(仮称)について[PDF形式:409KB]
- 資料4 平成20年度検討会のあゆみ[PDF形式:34KB]
- 資料4-1 気象ドップラーレーダーの整備と観測間隔の5分化[PDF形式:114KB]
第2回
平成20年11月25日 13時30分~ 於:気象庁大会議室
議事概要
当日配付資料
- 議事次第・開催趣旨・委員名簿[PDF形式:22KB]
- 冒頭説明資料 平成20年度突風等短時間予測情報利活用検討会について[PDF形式:25KB]
- 資料1-1 第1回利活用検討会での主な意見(課題)と対応[PDF形式:16KB]
- 資料1-2 竜巻注意情報の検証方法の整理[PDF形式:73KB]
- 資料2-1 「竜巻などの激しい突風に警戒をよびかける気象情報の利活用ガイドライン」(案)について[PDF形式:220KB]
- 資料2-2 竜巻などの激しい突風に警戒をよびかける気象情報の利活用ガイドライン(案)[PDF形式:約2MB]
- 資料3 雷短時間予測について[PDF形式:365KB]
第1回
平成20年7月29日 13時30分~ 於:気象庁大会議室