温湿度降水観測装置

温度・湿度計

 気温と湿度は、航空機の揚力や離着陸するときのエンジン推力の操作、着氷などに直接影響するほか、航空機の荷物や燃料の積載量及び滑走距離などを計算するために必要です。
 温度・湿度計は、滑走路付近の露場と呼ばれる平坦な場所の中で、地表から高さ約1.25~2.0mに設置しています。
 温度計は、白金の電気的な抵抗値が気温に比例して変化する特性を利用して、気温を観測しています。湿度計は、湿度によって静電容量が変化する素子を用いて電気的変化から湿度を観測しています。

雨量計

 雨はその強さによって、操縦席からの視界不良やタイヤと路面の間に水が入り込み水の上を滑るようになるためブレーキ等が利かなくなる現象(ハイドロプレーニング現象)を引き起こすことがあります。
 雨量計は、温度・湿度計を設置している同じ露場内に設置しており、降水量が0.5㎜に相当する雨水が雨量計内部のますに貯まると、ますが転倒するため、この転倒回数を数えることにより降水量を観測しています。また、ますの転倒間隔から降水強度も観測しています。

温湿度降水観測装置の仕組み 温湿度降水観測装置写真

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