図1 月平年値の季節変化 札幌, 東京, 福岡, 那覇 冬 (12月~2月)冬は、シベリア高気圧とアリューシャン低気圧がともに強まります。日本付近は等圧線が縦縞模様の冬型の気圧配置となって、北西の季節風が吹き、シベリアからの寒気を運んできます。この冷たい季節風が山に当たって上昇気流となり雲が発生するため日本海側では雪の日が多く、山沿いを中心に3mを超す積雪となる所もあります。一方で、太平洋側では山から吹き下ろす乾いた風となり晴れの日が多くなります。 気温は、北海道では氷点下の日が続きますが、沖縄・奄美では15℃以上の日が多く、北海道と沖縄では20℃以上の気温差があります。 春 (3月~5月)春は、日本付近を高気圧と低気圧が交互に西から東へと通過し、天気は数日の周期で変わります。気温の変化も大きく、低気圧の東側では南からの暖かい空気が流れ込むため、気温は上昇しますが、低気圧の西側では、北からの冷たい空気が流れ込むため、気温は下降します。 春の後半は高気圧に覆われる日が多くなって日照時間が次第に多くなりますが、沖縄・奄美では5月には梅雨の時期に入ります。 夏 (6月~8月)秋 (9月~11月)9月は、秋雨前線や台風の影響で降水量が多くなりますが、西日本を中心に残暑の厳しい年もあります。10月は移動性高気圧に覆われてさわやかな晴天となる日が多くなります。11月になると、低気圧の通過後には一時的に冬型の気圧配置となる日が現れ、日本海側を中心に時雨の日が多くなり北日本では雪が降り始めます。 |