確率表現の見方

1か月平均気温の確率表現

季節予報は、気温、降水量などを3つの階級に分けて、3つの階級のうちのどの範囲に入るかを確率を使って予報します。 季節予報の地図表示で、地域名の下に並んでいる3つの数字は、左から順に「低い(少ない)」となる確率、「平年並」となる確率、「高い(多い)」となる確率を表しています。

「向こう1か月の平均気温は「低い」となります。」と断定するのではなく、たとえば「「低い」となる確率60%、「平年並」となる確率30%、「高い」となる確率10%」というように、3つの階級それぞれが発生する可能性の大きさを確率で予報します。 この「気温が「低い」となる確率60%」という予報は、これと同じ予報を100回発表したとき、そのうち約60回は実際の気温が低い階級になると予測していることを意味しています。一方で、100回のうち約10回しか「高い」とならないという予測であることも意味します。 また、季節予報はあくまでも確率を予報するものであり、「「高い」となる確率が80%」という予報と、「「高い」となる確率が40%」という予報を比べても、80%の方が気温の平年差が大きいと予測しているわけではありません(ただし、確率的に期待される気温(期待値)としては、80%の方が高くなります)。

上の図は、1か月平均気温の確率表現の例です。この図から

  • 北・東・西日本では「低い」となる確率が大きく、沖縄・奄美では「平年並」となる確率が大きい
  • 東日本の「低い」となる確率が60%で最も大きく、気温が「低い」となる可能性が一番大きいのは東日本である
  • 北・東日本では、「高い」となる確率は10%と小さく、気温が平年よりも高くなる可能性は小さい

ということが分かります。