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地震について




地震はどうして起きるのですか?

 地震とは、地下の岩盤が周囲から押される、もしくは引っ張られることによって、ある面を境として岩盤が急激にずれる現象のことをいいます。この岩盤の急激なずれによる揺れ(地震波)が周囲に伝わり、やがて地表に達すると地表が「揺れ」ます。私たちはこの「揺れ」で、地震が地下で発生したことを知ります。

震源域とは何ですか?

 地震は地下の岩盤がずれて起こるものです。地震が発生したときの岩盤のずれ(断層)が生じた領域のことを震源域と言います。一般的に震源域の長さはマグニチュード7の地震では数十km程度、マグニチュード8の地震では100~200km程度、マグニチュード9の地震で500~1000km程度です。なお、震源は岩盤のずれが始まったところを指すのに対し、震源域は岩盤にずれが生じた領域全体を指します。

断層とは何ですか?

 地震は、地下の岩盤が周囲から押される、もしくは引っ張られることによって、ある面を境として岩盤がずれる現象のことをいいます。このずれを断層といいます。地震による岩盤のずれによって、周辺の地層を断ち切るためにこのように呼ばれています。断層は面的な広がりがあり、断層面ともいいます。震源の深さが地表に近くなると断層が地表にまで現れることがあり、そういった断層の例としては、兵庫県の淡路島の野島断層や岐阜県本巣市の根尾谷断層が有名です。

活断層とは何ですか?
○○市にはどのような活断層があって、地震が起こる可能性はどのくらいあるのですか?

 通常は地表に現れている断層と認められる地形のうち、最近の地質時代(ここでは第四紀のうち概ね約170~200万年前から現在までを指します)に活動し、今後も活動しそうな(=地震を発生させるような)ものを活断層といいます。それぞれの活断層について地震が起こる可能性などの評価は、政府の地震調査研究推進本部において行われております。詳細は下記のページをご覧ください。

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プレートとは何ですか?

 プレート(plate)はもともと英語で板を意味します。地学の分野では、地球表面を覆う岩石の層のことです。地球の半径約6,400kmに比べて、プレートは、厚さ10~100km程度の板のように見えるので、このように呼ばれます。世界中の地震の発生場所を見ると、細長く帯状に配列しています。この帯がプレートとプレートの境界に相当し、世界は10数枚の主なプレートで隙間なく覆われています。それぞれのプレートは相対的に動いていて、その境界ではプレート同士が衝突したり、一方のプレートの下にもう一方のプレートが潜り込んだり(沈み込んだり)しています。そのときにプレートにかかる力が原因となって地震が発生します。

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余震とは何ですか?
なぜ、一ヶ月以上もたって発生した地震が余震だと分かるのですか?

 大きな地震(本震)が発生すると、直後から大きな地震が発生した場所付近で非常に多くの小さな地震が発生します。これが余震です。(大きな地震が発生したのち、さらに大きな地震が発生することもあります)。余震は大きな地震の直後ほど発生数は多く、時間が経つにつれだんだんと減っていきますが、一ヶ月以上、あるいは数十年以上にわたって続くものもあります。余震は、本震の時の断層運動によって生じた破壊が徐々に静まる過程で発生していると考えられています。余震は本震の断層に沿って発生し、余震の発生している場所を余震域といいます。

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地震の空白域とは何ですか?

 地震の分布図を描くと、周辺には地震活動があるものの、その部分だけ地震が起こっていない(あるいは、比較的静穏な)ところが現れる場合があります。これを空白域と呼びます。空白域には大きく分けて2つの種類があります。

 海溝型の大地震の震源域を地図上に描くと、それぞれは重なり合うことなく、海溝に沿って並ぶ性質がありますが、これらの震源域の間に隙間が見られることがあります。このような場所は、最近長い間大きな地震が発生していないものの、大地震が発生する可能性を秘めている場所と考えられ、これを第1種空白域と呼びます。

 被害をもたらすような大地震はまれにしか発生しませんが、より小さな地震は、人体に感じないような微少な地震を含めて、日常的に多数発生しています。このような日常的に発生する地震の数がある地域で一時的に低下し、その後その地域で大地震が発生するという現象が見られる場合があります。このような日常的な地震発生数の低下現象を、地震活動の静穏化と呼び、その現象が現れた地域を第2種空白域と呼びます。

 このように、地震が発生していない地域を全て、地震の空白域と呼んでいるわけではありません。

直下型地震とはどのような地震ですか?

 一般的に「直下型地震」は、都市部などの直下で発生する地震で、大きな被害をもたらすものを指すことが多いようですが、「直下型地震」に地震学上の明確な定義はありません。

 陸域で発生する浅い地震の規模は、海溝付近で発生する巨大地震に比べて小さいことが多いのですが、地震が発生する場所が浅いために直上では揺れが大きくなりやすく、そこに人が住んでいた場合は、マグニチュード6~7程度でも大きな被害をもたらすことがあります。

世界や日本周辺ではどのくらい地震が起こっているのですか?

 1年間の平均でみた、世界で起こっている地震の数は表1のとおりです。

表1 世界の地震回数(1年間の平均:USGS(アメリカ地質調査所)による)

マグニチュード 回数(1年間の平均) 備考
M8.0以上 1 1900年以降のデータによる
M7.0 - 7.9 17 1990年以降のデータによる
M6.0 - 6.9 134 1990年以降のデータによる
M5.0 - 5.9 1,319 1990年以降のデータによる
M4.0 - 4.9 13,000 推定値
M3.0 - 3.9 130,000 推定値

 また、1年間の平均でみた日本及びその周辺で起こっている地震の数は表2のとおりです。表1と比べてみると、日本及びその周辺では、世界で起こっている地震のほぼ1/10にあたる数の地震が発生していることが分かります。

表2 日本及びその周辺の地震回数(1年間の平均)

※2001年~2010年の気象庁の震源データをもとに算出しています

マグニチュード 回数(1年間の平均)
M8.0以上 0.2(10年に2回)
M7.0 - 7.9 3
M6.0 - 6.9 17
M5.0 - 5.9 140
M4.0 - 4.9 約900
M3.0 - 3.9 約3,800

 また、2011年に日本及びその周辺で起こったマグニチュード5.0以上の地震の数は表3のとおりです。2011年3月11日に「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の極めて活発な余震活動の影響もあり、表2に示した1年間の平均を大きく上回る数でした。

表3 日本及びその周辺の地震回数(2011年)

※気象庁の震源データをもとに算出しています

マグニチュード 回数(2011年)
M8.0以上 1
M7.0 - 7.9 8
M6.0 - 6.9 107
M5.0 - 5.9 665

世界で一番規模が大きな地震は何ですか?

 地震の規模はマグニチュード(M)で表します。地震情報の中で通常用いているマグニチュードは、地震波の最大振幅だけで求めておりますが、一般に大きな規模の地震になると、次第に規模通りに最大振幅が大きくならない性質(マグニチュードの飽和)があります。このような飽和を避けるため、大きな規模の地震では、地震波の周期と振幅の情報を用いたマグニチュードであるMw(モーメントマグニチュード)を用いる場合があります。世界で一番大きな規模の地震は、西暦1900年以降では、1960年5月22日に南米チリで発生したMw 9.5の地震です。この地震の震源域の長さは1,000kmにも及びます。また、津波が約1日かけて太平洋を挟んだ日本にも来襲し、大きな被害をもたらしました。アメリカ地質調査所による、1900年以降に発生した規模の大きな地震は次のとおりです。(2017年3月3日現在。ただし、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」のMwは気象庁による。)

1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位10位

順位 日時(日本時間) 発生場所 マグニチュード(Mw)
1 1960年5月23日 チリ 9.5
2 1964年3月28日 アラスカ湾 9.2
3 2004年12月26日 インドネシア、スマトラ島北部西方沖 9.1
4 2011年3月11日 日本、三陸沖
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」
9.0
  1952年11月5日 カムチャッカ半島 9.0
6 2010年2月27日 チリ、マウリ沖 8.8
  1906年2月1日 エクアドル沖 8.8
8 1965年2月4日 アラスカ、アリューシャン列島 8.7
9 2005年3月29日 インドネシア、スマトラ島北部 8.6
  1950年8月15日 チベット、アッサム 8.6
  2012年4月11日 インドネシア、スマトラ島北部西方沖 8.6
  1957年3月9日 アラスカ、アリューシャン列島 8.6

日本で一番大きな規模の地震は何ですか?

 モーメントマグニチュード(Mw)で比べると、1900年以降では、2011年3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(Mw9.0)です。

日本で地震が発生しないところはありますか?

 日本で地震が発生しないところはありません。小さな規模の地震は日本中どこでも発生しています。また、ある場所で過去に大きな規模の地震が発生していたとしても、地表に痕跡(活断層など)が残らないことがあります。このため「この場所は大きな規模の地震が絶対ありません」と言えるところはありません。

地震の時、何に気をつけたらよいですか?

 地震時には、あわてずに、まず身の安全を確保することです。具体的には、頭を保護し、大きな家具からは離れ、丈夫な机の下などに隠れるなどにより身の安全を確保しましょう。火の始末は揺れが収まってからあわてずに行いましょう。

 揺れが収まった後は、火の始末をし、地震に関する情報をテレビ・ラジオ等で確かめ、隣近所に声を掛け合って、避難します。避難は徒歩で、荷物は最小限にしましょう。

 また、海岸付近で強い揺れを感じた場合は、すぐに津波が来襲することがありますので、津波警報や津波注意報の発表を待たずに速やかに高台などに避難することが重要です。

 地震から身を守るためには、事前の備えがとても重要です。平時から家具の耐震固定や建物の耐震補強、非常用持ち出し品の用意、避難場所の確認などをしておきましょう。

関東地方には近いうちに大きな地震が来ると聞きましたが、どのような状況ですか?
他の地方ではどのような状況ですか?

 全国各地の海溝型地震や活断層においては、政府の地震調査研究推進本部において評価されています。

 なお、関東地方においては、1923年9月1日の大正関東地震や1703年の元禄関東地震が発生しています。これらの地震はともにM(マグニチュード)8クラスの海溝型の地震で、180~590年間隔で発生すると考えられています。最新の地震が1923年の関東地震(関東大震災)ですので、この種類の地震については、まだ切迫性はないと考えられています。

 この大正関東地震などのM8クラスの地震の間に、M7クラスの地震が数回発生しており、元禄関東地震から大正関東地震の間には、嘉永小田原地震(1853年)、安政江戸地震(1855年)、明治東京地震(1894年)等が発生しています。これらの地震も被害をもたらしています。

 地震調査研究推進本部による相模トラフ沿いの地震の長期評価(第2版)では、南関東にこれらのM7クラスの地震が発生する確率は、元禄関東地震と大正関東地震の間の220年間で平均して27.5年に1回の頻度でM7程度の地震が発生していることから今後30年間で70%程度とされており、中央防災会議でも首都直下地震を想定した被害の推定や対策が検討されました。

南関東で発生するM7程度の地震の発生頻度等の推定に用いた過去の地震活動

地域名 発生年月日 マグニチュード
東京湾付近 1894年6月20日 7.0
茨城県南部 1895年1月18日 7.2
茨城県南部 1921年12月8日 7.0
浦賀水道付近 1922年4月26日 6.8
千葉県東方沖 1987年12月17日 6.7

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1995年1月17日に神戸市付近を襲った地震の名前は?

 地震の名称は「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」と気象庁が命名しました。この「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」によって引き起こされた災害に対して、政府として「阪神・淡路大震災」と名付けています。

2011年3月11日の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は「東日本大震災」と同じですか?

 違います。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は、気象庁が命名した地震の名称です。「東日本大震災」は、この地震によって引き起こされた災害に対して政府として名付けた災害の名称です。

地震の命名基準を教えてください。

 気象庁では、顕著な大地震や豪雨などが発生した場合、名称を統一することにより応急対策活動等に資するとともに、将来に記録しておくべく資料として記憶に残すよう、災害を引き起こした地震等の「現象」について命名しています。

 地震については、以下のような複数のおよその目安をもって、わかり易いように、「元号(西暦年)」と「震央地名」を用いるなどにより命名しています。

1.地震の規模が大きい場合
 陸域: M7.0 以上(深さ100km 以浅)、かつ最大震度5 弱以上
 海域: M7.5 以上(深さ100km 以浅)、かつ、最大震度5 弱以上または津波2m 以上
2.顕著な被害(全壊100棟程度以上など)が起きた場合
3.群発地震で被害が大きかった場合

 なお、気象庁では発生した「地震」に対して命名していますが、地震により発生した「災害」に対しては政府が別の名称を付けることがあります。例えば、気象庁が命名した「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」による災害は、政府として「阪神・淡路大震災」、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による災害は、政府として「東日本大震災」と呼称するなど、それぞれ地震を指す場合と災害を指す場合とで使い分けられています。

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世界で一番深い地震は何ですか?

 地震カタログによって異なりますが、USGS(米国地質調査所)のカタログでは、フィジー付近で深さ700kmを超える地震が記録されています。

日本で一番深い地震は何ですか?

 気象庁震源カタログでは、2015年5月30日20時23分の小笠原諸島西方沖の地震(M8.1、最大震度5強、深さ682km)の余震(同日21時46分、M3.6)で深さ698kmを記録しています。

全国47都道府県全てで震度1以上を観測した地震はありますか?

 2015年5月30日の小笠原諸島西方沖の深発地震(M8.1、最大震度5強)では、全国47都道府県全てで震度1以上を観測しました。これは、1885年(明治18年)の震度観測開始以来初めてのことです。

大きな地震が起こりましたが、別の大きな地震や火山噴火を誘発するおそれはないですか?

 ある地震活動が別の地震や火山活動にどのように影響を及ぼすかは、明らかではありません。気象庁では24時間体制で地震や火山の活動状況を監視しており、活動状況を地震情報や噴火警報などで発表します。これらの最新の情報や、地震や火山噴火への日頃からの備えを改めて確認していただくようお願いします。

前震、本震、余震とは何ですか?

 一般的には、一連の地震活動において、最も規模の大きな地震に先立って発生する地震を「前震」、最も規模の大きな地震を「本震」、本震に引き続いて起こる地震を「余震」といいます。

余震はどのくらいしたら収まるのですか?

 一般的に、大きな地震の発生後約1週間程度は、大きな余震(場合によっては最初の大きな地震を超える規模の地震)の発生することが多い傾向があります。また、この1週間程度の中でも、最初の2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが特に多いため、注意が必要です。

 一方、地震活動の一般的な性質として、地震回数は時間経過に反比例して減少していくことが知られています(大森・宇津公式)。また、規模の大きな地震ほど発生回数が少なく、発生回数はマグニチュードとともに指数関数的に減少することも知られています(グーテンベルク・リヒターの式)。

 これらのことから、引き続いて発生する地震活動が減衰していく(発生する地震の規模や頻度が徐々に小さくなっていく)ような場合は、最初は比較的速やかに発生回数・規模は減少し、その後は時間が経過するにつれてゆっくりと減少していくと予想されます。また、これらの性質を組み合わせると、ある一定期間内に一定規模以上の地震の発生する確率(余震確率)が計算できます。

 気象庁では、大きな地震(最大震度5弱以上が観測されたなど)の発生後、1週間程度以降にこの評価手法に基づいた数値的見通し(最大震度4程度の地震が1週間に1回程度の頻度で発生する可能性がある期間や、地震活動が地震発生当初と比べてどの程度なのか等をお伝えする)を発表することがあります。

○○市では、どのくらいの揺れや被害が想定されているのですか?

 それぞれの市町村における揺れや被害の想定については各自治体にお問い合わせください。また、内閣府のホームページや政府の地震調査研究推進本部発表の全国地震動予測地図でも、全国各地の揺れや被害の想定がご覧いただけます。

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