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雨・雪について

降水量って何ですか?

降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の”水の深さ”です。

降水量の表示はいつのものですか?

例えば「12時の降水量」として表示されている数値は、11時00分から12時00分までの間に観測された降水量の合計値です。

降水量を表す「ミリ」の意味について教えてください。

降水量の単位「ミリ」とは水深を表す「ミリメートル」のことで、「雨水が別の場所に流れず、蒸発せず、地面などにしみこまない状態でどのくらいの深さになるか」ということを表しています。つまり、「1日で100ミリの降水量」というのは「1日で雨が水深10cmまで溜まる」という意味になります。「たった10cm」と思われるかもしれませんが、道路や屋根の上などあらゆる場所に10cm溜まるわけですから、この雨水が川にどっと流れるとどうなるか想像がつくと思います。台風や梅雨末期の大雨では局地的に1日あたり300ミリを越える雨が降ることも珍しくありません。

なお、1平方メートル(こたつ板1枚程度の広さ)に100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットル(重さにして約100kg)になります。降水量は簡単に測ることができます。円柱型の容器(たらいなど)を外に置いて雨水を直接受けます。あとは物差しで水深をミリメートル単位で測るとそれが降水量になります。

気象庁ホームページの降水量で、観測データの「--」と「0.0」、「0」の意味を教えてください。

気象庁ホームページの過去の気象データ検索においては、

    気象官署の場合、
  • 「--」は全く降水現象が無かった場合です。
  • 「0.0」は、降水現象があったが降水量が0.5mmに満たない場合です。
  • アメダス観測所の場合
  • 「0」は、
    2008年3月25日以前は、全く降水がなかったか、降水量が1mmに満たない場合、
    2008年3月26日以降は、全く降水がなかったか、降水量が0.5mmに満たない場合です。

簡単に降水量を測る方法はありませんか(理科の授業で使用したいのですが)?

開口部から底面までの面積が同じ容器(筒状の容器)であれば、その観測期間ごとに溜まった雨水を“ものさし”で図ることにより雨量を観測できます。また、ペットボトルで雨量計を製作する方法を次の気象台ホームページで紹介しています。

集中豪雨はなぜ発生するのですか?

集中豪雨は、活発な積乱雲がもたらします。活発な積乱雲の発生に共通した気象条件としては、大気の状態が不安定である、すなわち、地表面付近の空気が比較的暖かく湿っており、上層の空気が比較的冷たく乾いている状況です。梅雨前線や太平洋高気圧の縁、台風の周辺などにおいては、多量の水蒸気が継続して流入することがあり、大気の状態が 不安定となって集中豪雨が発生することがあります。また、地形の影響を受けて、水蒸気がある狭い地域に集まることが集中豪雨を引き起こす原因となることもあります。

集中豪雨をもたらす、個々の積乱雲の寿命はせいぜい1時間程度です。しかし、積乱雲が同じような場所で、あたかも世代交代をするように次々と発 生→発達→衰弱を繰り返して、激しい雨が数時間から十数時間も継続することがあります。

最近の予報技術の向上に伴って、集中豪雨のおおよその発生の場所や時間、量などを1日から半日くらい前に予想することが可能な場合も出てきました。

気象庁ではスーパーコンピュータを使った数値予報に加えて、気象衛星やレーダー、アメダス、ウインドプロファイラなどの観測資料などを用いて、集中豪雨をもたらす現象を常時監視しており、集中豪雨の兆しを捉えた場合には、発生が予想される場所や時間をできるだけ絞り込んで、大雨警報として発表しています。

「激しい雨」、「猛烈な雨」とは、どのくらいの雨を指すのですか?

気象庁では、国民の皆様に雨の強さの程度を容易にご理解いただくために、雨の強さを「やや強い雨」、「強い雨」、「激しい雨」、「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」の5段階に分類してお伝えしています。例えば「激しい雨」とは1時間に30mm以上50mm未満の雨で「バケツをひっくり返したように降る」イメージ、「猛烈な雨」とは、1時間に80mm以上の雨で「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」イメージとなります。

詳しくは、雨の強さと降り方を参照してください。

落雷、ひょうはどのような気象状態のときに発生するのですか?

落雷やひょうは、発達した積乱雲にともなって発生します。発達した積乱雲の中では、上空の雲の中に浮かんでいる細かい氷の粒(氷晶)とあられが衝突する際に電荷が発生する説が最近の研究では有力とされています。そして、雲の中ではプラスとマイナスの電荷が分かれて分布するようになります。空気は通常は絶縁状態で電気を通さないのですが、電荷がだんだんと蓄積されてある限度を超えると、絶縁状態がやぶれて雲と雲との間や雲と地上との間で瞬間的に電気が流れます。これが「雷」で、このうち雲と地上との間の雷が「落雷」です。

一方、細かい氷の粒の回りに過冷却状態(氷点下でも凍らずに液体のままの状態)の水の粒が凍りついてだんだんと大きくなると、積乱雲の中の強い上昇気流で持ちこたえられなくなります。このような氷の粒が溶けずに落下して地上へ到達するものが「ひょう」です。なお、氷の粒は地上へ落下中に大きくなることもあります。

大雨の回数は増えているのですか?

気象庁では、1970 年代後半から全国約1,300 箇所の地域気象観測所(アメダス)において、 毎時の降水量の観測を行っています。アメダスが観測した1 時間降水量50mmおよび80mm以上の 短時間強雨の発生回数、そして日降水量200mm および400mm 以上の大雨の発生回数を年ごとに 集計し、ここ30 年余りの長期的な変化傾向をみてみると、連続する10 年程度の平均は 少しずつ増加してきており、いずれの場合でも発生数には増加傾向が見られます。

詳しくは、気候変動監視レポート[PDF形式:2.10MB](【コラム】アメダスで見た大雨発生回数の長期変化)を参照してください。

台風は中心に近いほど雨が強いのですか?

発達した台風は、暴風とともに広い範囲に激しい雨をもたらします。発達した台風では、背の高い積乱雲が台風の中心部(眼の周り)で壁のように取り巻いており、そこでは猛烈な暴風雨となっています。また、この眼の壁(アイウォール)の外側にも積乱雲が発達しており、この雲の下では激しい雨が連続的に降っています。さらにその外側の200~600キロメートルくらい離れたところにも帯状につながる積乱雲があり、そこでも激しい雨が降っています。

一方、台風の中心が東シナ海や本州の南海上など、かなり離れたところに位置していても、台風の周りを回って日本付近に非常に暖かく湿った空気が流れ込んでいることもあります。こうした空気が流れ込んでくると、台風の中心からかなり離れたところでも激しい雨が降り、集中豪雨になるようなことがあります。

このように、台風による雨は中心ほど激しいとは限らず、かなり離れた場所でも雨に対する警戒が必要です。

雪はどうしてできるのですか?

雪は、ちり、ほこりなどを核として、大気中の水蒸気が凍って氷の結晶になることによってできます。氷の結晶にさらに水蒸気が凍ってくっついて成長し、雪の結晶ができあがります。この雪の結晶が地上に落ちてくる途中で水滴になったものは雨となりますが、とけずにそのまま落ちてきたものは雪となります。

雪の色はどうして白いのですか?

光には電波のように波長があり、物体によっては吸収する波長と反射する波長が異なるため、さまざまな色に見えます。雪の結晶の一つひとつは透明ですが、細かい結晶が折り重なると、光の乱反射効果によって白く見えるようになります。

初雪って何ですか?

気象庁における初雪とは、寒候期(10月から3月まで)がきて初めて降る雪、みぞれでも良いとしています。ちなみに、主な都市の初雪の平年の日は以下のとおりです。

札幌 10月28日  仙台 11月24日  東京  1月 3日  名古屋 12月20日
大阪 12月22日  高知 12月30日  福岡 12月15日  鹿児島  1月 2日

初冠雪(はつかんせつ)とは何ですか?

雪が山頂付近に積もり、白く見えることを冠雪といいます。夏が終わったあと、山麓の気象台から初めて見えたときを、その山の初冠雪といいます。ちなみに、甲府地方気象台から見た富士山の初冠雪の平年日は9月30日です。

日本海側に雪が多いのはどうしてですか?

冬になると、日本付近にはシベリア大陸で発達した高気圧から、北寄りの冷たく乾いた季節風が吹きやすくなります。この風は、比較的温かな日本海をわたってくる途中で、水蒸気の補給を受けるため、湿った風となります。この湿った風が、日本列島の中央の山脈にさえぎられて上昇気流となり、雪雲ができて日本海側に雪を降らせるのです。

山雪、里雪って何ですか?

山雪は、山間部で降る雪のことです。これは日本海から十分に湿気を含んだ北西の季節風が、日本の中央の山脈にぶつかって、山間部を中心に大雪を降らせるものです。里雪は、日本海沿岸の平野部で多量の雪が降ることをいいます。これは日本海を日本列島に沿って西から吹いてきた湿った空気が、平野部の冷たい空気の上にのし上がって大雪を降らせるものです。

ぼたん雪と粉雪はどうちがうのですか?

雪の粒は、大気の状態によってさまざまな形をしており、その形によって性質がちがいます。粉雪は寒く乾いたときに降ります。逆に、空気が比較的暖かく湿っているときにぼたん雪となります。ですから、粉雪は軽い雪に、ぼたん雪は重い雪になります。

「あられ」とは何ですか?

あられは、直径がおよそ2~5ミリほどの氷の固まりです。雲の中を落ちてきた雪の結晶が、下からの上昇気流におし上げられて、また落下するということを何度も繰り返しているうちに、たくさんの水の粒が凍りついて降ってくるものをいいます。あられが直径5ミリ以上のものになると、ひょうと呼ばれ、ゴルフボール大のものや、ときには野球ボールより大きいものが降ることもあります。

「みぞれ」とは何ですか?

みぞれとは、雨と雪が混じったものをいいます。上空から雪が降ってくる途中、地上近くの気温が高いと、雪がとけて雨になります。一部分とけずに雪のまま落ちてくると、みぞれになります。みぞれは、観測分類上は雪に含めます。

沖縄で雪が降ったことはありますか?

沖縄本島の西にある久米島の観測所で、1977年2月17日にみぞれが観測されています。 みぞれは観測分類上「雪」なので、「降ったことがある」ということになります。

雪は降水量としても観測されていますか?

雪が降った場合は、雪を雨量計で溶かして降水量として観測しています。

人工降雨の方法は?

人工降雨といっても、全く雲のないところから雨を降らせるのは無理で、雲のあるところに雨粒の核にな るもの(ヨウ化銀など)を蒔き、雨を降らせます。現在のところ、水不足を解消できるほど雨を降らせる ことはできません。

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