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雨・雪について

降水量とは何ですか? 降水量を「ミリ」で表すのはなぜですか?

 降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。例えば、「1時間で100ミリの降水量」は降った雨がそのままたまった場合、1時間で雨が水深10cmとなるということです。1平方メートルに100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットル(重さにして約100kg)になります。

降水量は、いつ降った雨の量ですか?

 降水量は、観測時刻までの一定の時間(1時間、10分間など)に降った雨の量を表します。なお、アメダスのページでは前1時間の降水量を示しており、「12時の降水量」として表示されている数値は、11時00分から12時00分までの降水量です。

降水量の単位は「ミリメートル」なのに「メートル」を省略して「ミリ」と言っているのはなぜですか?

 気象庁では、風速の単位は「m/s(メートル毎秒)」、降水量の単位は「mm(ミリメートル)」を用いており、統計資料を示す場合は、正確な単位表現を用いています。一方、気象情報では、社会一般での使われ方や字数制限のある情報内での利用を考慮して、風速の単位の「メートル毎秒」を「メートル」、降水量の単位の「ミリメートル」を「ミリ」とするなど、一部を省略した単位表記を行っています。これらの表記は、誤解されることがないよう、報道機関などのご意見を聞いて決めています。

簡単に降水量を測る方法はありませんか?

 開口部から底面までの面積が同じ容器(筒状の容器)であれば、その観測期間ごとに溜まった雨水を、ものさしで測ることにより観測できます。また、ペットボトルで雨量計を製作する方法を次の気象台ホームページで紹介しています。

 神戸地方気象台ホームページ「ペットボトルを使ってかんたんな雨量計を作ってみよう!
 徳島地方気象台ホームページ「工作コーナー

集中豪雨はなぜ発生するのですか?

 集中豪雨は、活発な積乱雲がもたらします。活発な積乱雲の発生に共通した気象条件としては、大気の状態が不安定である、すなわち、地表面付近の空気が比較的暖かく湿っており、上層の空気が比較的冷たく乾いている状況です。梅雨前線や太平洋高気圧の縁、台風の周辺などにおいては、多量の水蒸気が継続して流入することがあり、大気の状態が不安定となって集中豪雨が発生することがあります。また、地形の影響を受けて、水蒸気がある狭い地域に集まることが集中豪雨を引き起こす原因となることもあります。

 集中豪雨をもたらす、個々の積乱雲の寿命はせいぜい1時間程度です。しかし、積乱雲が同じような場所で、あたかも世代交代をするように次々と発生→発達→衰弱を繰り返して、激しい雨が数時間から十数時間も継続することがあります。

 最近の予報技術の向上に伴って、集中豪雨のおおよその発生の場所や時間、量などを1日から半日くらい前に予想することが可能な場合も出てきました。気象庁ではスーパーコンピュータを使った数値予報に加えて、気象衛星やレーダー、アメダス、ウインドプロファイラなどの観測資料などを用いて、集中豪雨をもたらす現象を常時監視しており、集中豪雨の兆しを捉えた場合には、発生が予想される場所や時間をできるだけ絞り込んで、大雨警報として発表しています。

「激しい雨」、「猛烈な雨」とは、どのくらいの雨を指すのですか?

 気象庁では、国民の皆様に雨の強さの程度を容易にご理解いただくために、雨の強さを「やや強い雨」、「強い雨」、「激しい雨」、「非常に激しい雨」、「猛烈な雨」の5段階に分類してお伝えしています。例えば「激しい雨」とは1時間に30ミリ以上50ミリ未満の雨でバケツをひっくり返したように降るイメージ、「猛烈な雨」とは、1時間に80ミリ以上の雨で息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずるイメージとなります。詳しくは、雨の強さと降り方を参照してください。

落雷、ひょうはどのような気象状態のときに発生するのですか?

 落雷やひょうは、発達した積乱雲にともなって発生します。発達した積乱雲の中では、上空の雲の中に浮かんでいる細かい氷の粒(氷晶)とあられが衝突する際に電荷が発生する説が最近の研究では有力とされています。そして、雲の中ではプラスとマイナスの電荷が分かれて分布するようになります。空気は通常は絶縁状態で電気を通さないのですが、電荷がだんだんと蓄積されてある限度を超えると、絶縁状態がやぶれて雲と雲との間や雲と地上との間で瞬間的に電気が流れます。これが「雷」で、このうち雲と地上との間の雷が「落雷」です。

 一方、細かい氷の粒の回りに過冷却状態(氷点下でも凍らずに液体のままの状態)の水の粒が凍りついてだんだんと大きくなると、積乱雲の中の強い上昇気流で持ちこたえられなくなります。このような氷の粒が溶けずに落下して地上へ到達するものが「ひょう」です。なお、氷の粒は地上へ落下中に大きくなることもあります。

大雨の回数は増えているのですか?

 気象庁では、1901年から全国の気象台や測候所等51箇所の降水量データを用いて日降水量100ミリ以上及び200ミリ以上の発生回数を年ごとに集計していますが、両者とも長期的には増加傾向が現れています。また1976年から全国約1300箇所のアメダスで観測された1時間降水量50ミリおよび80ミリ以上の発生回数も長期的には増加傾向が現れています。 少しずつ増加してきており、いずれの場合でも発生数には増加傾向が見られます。

詳しくは、気候変動監視レポートの第2章気候変動やアメダスで見た大雨発生回数の長期変化についてをご覧ください。

50年に一度とされる大雨が、年に何回も降るのはなぜですか?

 「50年に一度」の表現は、気象台が抱いている危機感を皆様にお伝えするため導入しているもので、統計的にその地域で50年に一度程度の大雨などになっていることを伝えるものです。統計値なので、一度発生すれば50年起こらないというものではなく、2週続けて起こることもあります。また、「50年に一度」とは地域ごとに見てのものであり、全国的に見た場合は年に複数回程度は起こりうるものです。

梅雨入り・梅雨明け日の末尾に「・・ごろ」と付けるのはなぜですか? 都府県別に梅雨入り・梅雨明け発表はできませんか?

 気象庁では梅雨を「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる期間」と定義しており、季節が移り変わる中で現れる季節現象の一つとして捉えております。「今日から梅雨」、「今日から梅雨明け」などとある1日を特定することは難しく、平均5日間程度の移り変わりの期間があります。季節現象であることから、発表地域も「関東甲信地方」などの広い範囲としています。

小笠原に梅雨はありますか?

 小笠原諸島では5月中旬から6月上旬頃にかけての2、3週間程度、降水量が増え、日照時間が減る期間があります。しかし、この時期の小笠原諸島は太平洋高気圧の影響を強く受けるため、太平洋高気圧の動向によっては、そのような雨が多い期間がほとんど現れない年もあります。他の地方での梅雨の期間は6週間程度ですが、それらに比べて期間が短く、例年現れる現象でもないことから、気象庁では季節現象として扱いことは難しいと判断して、梅雨入り・梅雨明けの発表は行っていません。

北海道に梅雨がないのはなぜですか?

 梅雨前線が北上する過程では北海道付近まで近づくことがあり、そのときには北海道地方でも梅雨のような天気になり、大雨となることがあります。この状態が「えぞ梅雨」と呼ばれることがありますが、この状態は毎年のように出現しないことから、北海道地方では「梅雨に関する気象情報」を発表していません。

梅雨前線が原因でない雨なのに、梅雨明けしないのはなぜですか?

 気象庁では「梅雨」を「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が現れる現象、またはその期間」と定義しています。このため、梅雨前線が原因でない雨であっても雨が続く場合は梅雨明けとなりません。

人工降雨は、どのように行うのですか?

 人工降雨といっても、全く雲のないところから雨を降らせるのは無理で、雲のあるところに雨粒の核になるもの(ヨウ化銀など)を蒔き、雨を降らせます。現在のところ、水不足を解消できるほど雨を降らせることはできません。

雪はどうしてできるのですか?

 雪は、ちり、ほこりなどを核として、大気中の水蒸気が凍って氷の結晶になることによってできます。氷の結晶にさらに水蒸気が凍ってくっついて成長し、雪の結晶ができあがります。この雪の結晶が地上に落ちてくる途中で水滴になったものは雨となりますが、とけずにそのまま落ちてきたものは雪となります。

雪の色はどうして白いのですか?

 光には電波のように波長があり、物体によっては吸収する波長と反射する波長が異なるため、さまざまな色に見えます。雪の結晶の一つひとつは透明ですが、細かい結晶が折り重なると、光の乱反射効果によって白く見えるようになります。

初雪とは何ですか?

 気象庁における初雪とは、寒候年(前年8月から当年7月まで)に初めて降る雪(みぞれを含む)です。

初冠雪(はつかんせつ)とは何ですか?

 雪やあられなどが山頂付近に積もり、白く見えることを冠雪といいます。寒候年(前年8月から当年7月まで)に、付近の気象台から初めて見えたときを、その山の初冠雪といいます。

日本海側に雪が多いのはどうしてですか?

 冬になると、日本付近にはシベリア大陸で発達した高気圧から、北寄りの冷たく乾いた季節風が吹きやすくなります。この風が比較的温かな日本海をわたってくる途中で、水蒸気の補給を受けて雪雲ができ、日本海側は雪が降ります。雪雲が日本列島の中央の山脈を越える時に、ほとんどの雪は落ちてしまい、太平洋側では晴れとなります。

山雪、里雪とは何ですか?

 山雪と里雪は、日本海側の降雪の特徴を表現する言葉で、山間部を中心に大雪になる場合を山雪型の大雪、海岸や平野部を中心に大雪となる場合を里雪型の大雪と呼んでいます。山雪型の大雪は、西高東低の冬型の気圧配置が強まって等圧線がほぼ南北に縦じま模様になり、衛星画像では雪雲が北西から南東に筋状に並ぶときにおこります。このような場合、北西の強い季節風が日本列島の高い山々に吹き付けるため、山の風上側で雪雲が発達して大雪をもたらします。里雪型の大雪は、冬型の気圧配置が弱まって等圧線の間隔が広がり、上空に強い寒気が流れ込んで大気の状態が不安定となったときに起こります。このような場合、海岸沿いで雪雲が発達し、海岸や平地に大雪をもたらします。一方で、山に吹き付ける風は弱いため、山間部での雪雲の発達は顕著ではありません。

ぼたん雪と粉雪はどうちがうのですか?

 雪の粒は、大気の状態によってさまざまな形をしており、その形によって性質がちがいます。粉雪は寒く乾いたときに降ります。逆に、空気が比較的暖かく湿っているときにぼたん雪となります。ですから、粉雪は軽い雪に、ぼたん雪は重い雪になります。

「あられ」とは何ですか?

 あられは、直径がおよそ2~5ミリほどの氷の固まりです。雲の中を落ちてきた雪の結晶が、下からの上昇気流におし上げられて、また落下するということを何度も繰り返しているうちに、たくさんの水の粒が凍りついて降ってくるものをいいます。あられが直径5ミリ以上のものになると、ひょうと呼ばれ、ゴルフボール大のものや、ときには野球ボールより大きいものが降ることもあります。

「みぞれ」とは何ですか?

 みぞれとは、雨と雪が混じったものをいいます。上空から雪が降ってくる途中、地上近くの気温が高いと、雪がとけて雨になります。一部分とけずに雪のまま落ちてくると、みぞれになります。みぞれは、観測分類上は雪に含めます。

沖縄で雪やみぞれが降ったことはありますか?

 降ったことがあります。2016年1月24日から25日にかけて、沖縄本島北部の名護と沖縄本島の西にある久米島の観測所で、みぞれを観測しました(みぞれは観測分類上、雪に含まれます)。久米島のみぞれ観測は、1977年2月17日以来、2度目となり、名護のみぞれ観測は、1966年の観測開始以来初めての観測となりました。

雪は降水量としても観測されていますか?

 雪が降った場合は、雪を雨量計で溶かして降水量として観測しています。

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