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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成29年12月号~

目次

黒潮が12年ぶりに大蛇行
気象科学館の年末年始のお休みについて
平成29年10月の地震の状況
平成29年10月の火山の状況
平成29年10月の日本の天候
平成29年10月の世界の天候
平成29年9月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約1.0MB】
内容
黒潮が12年ぶりに大蛇行

黒潮が12年ぶりに大蛇行

11月1日の深さ50mの海流実況図

11月1日の深さ50mの海流実況図

  本州南岸の強い流れ(黄色から赤の部分)が黒潮にあたります。細線(黒色)は接岸流路を示しています。


  【黒潮の大蛇行の経過】

  黒潮は、東シナ海を北上して九州の南方から太平洋に入り、日本の南岸に沿って流れる世界有数の強い海流です。 平成29年(2017年)11月現在、黒潮は平成17年(2005年)8月以来12年ぶりに大蛇行しており、潮岬、東海沖で大きく離岸して流れる状態が続いています。 この大蛇行は、今年3月下旬に九州南東方で発生した小さな蛇行が東進し、8月に東海沖に達したことで発生しました。 気象庁は、9月30日から10月1日に海洋気象観測船「凌風丸」で伊豆諸島近海から東海沖にかけての海洋観測を実施し、黒潮の北上流路や水温の鉛直構造の状況を確認しました。


「凌風丸」が観測した海流
「凌風丸」が観測した海流

黒い矢印は観測した海流の速さと向きをあらわします。

赤い矢印は蛇行した黒潮の流れをあらわします。

航路A-Cに沿った水温の深さ方向の分布

航路A-Cに沿った水温の深さ方向の分布

  【大蛇行の影響】

 黒潮は、流速が2.5m/s(約5ノット)に達することもある強い海流です。 大蛇行の発生や終息等により流路が変わると、船舶の経済的な運航コースや漁場の位置が変わるほか、海流により波の変化が激しくなる海域も変わります。  また、大蛇行期間中は、東海から関東地方の潮位が上昇する傾向があります。 これは、蛇行部分の内側で冷水渦(反時計回りの流れ)が生じ、東海地方の沿岸海域では西向きの流れとなるため、 地球の自転の影響で流れの進行方向に向かって右側の海面が高くなる効果が働くためです。 また、関東から東海地方の沿岸海域では伊豆海嶺付近を北上する黒潮から暖水が流入しやすくなりますが、これも潮位を上昇させる要因となります。

大蛇行時の水温と海流

航路A-Cに沿った水温の深さ方向の分布

黒い矢印は、黒潮の流軸と冷水渦に伴う流れを示しています。

 台風や低気圧が接近すると、沿岸の潮位は高くなりますが、黒潮の影響による潮位上昇が加わると、 低地では浸水などの被害が大きくなる可能性があります。
今年、台風第21号が強い勢力のまま10月22日、23日に本州を北上しました。 東海地方では大蛇行により潮位が通常より20~30cm上昇していたところに台風による潮位上昇、大潮の時期、満潮時刻が重なり、高潮による被害が各地で発生しました (10月22日、23日の最大潮位偏差(瞬間値)は赤羽根(愛知県)+162cm(平滑値+117cm)、舞阪(静岡県)+146cm(平滑値+123cm)、鳥羽(三重県)+121cm(平滑値+107cm)など)。

赤羽根潮位観測地点における潮位偏差(10月)

赤羽根(愛知県)潮位観測地点における潮位偏差(10月) 23日(平滑値:117cm)


【黒潮の監視強化とポータルサイト】

 黒潮の大蛇行は、過去の例では1年以上継続しており、気象庁では引き続き、注意深く監視してまいります。 また、黒潮の大蛇行の監視強化のため、大蛇行に関するポータルサイトを立ち上げました。 黒潮の大蛇行に関する最新の状況や関連する情報をまとめてご覧いただけますので、ぜひご利用ください。

 黒潮の大蛇行関連ポータルサイト

http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/etc/kuroshio_portal_201710.html

気象科学館の年末年始のお休みについて

 気象科学館は、平成29年12月29日(金)~平成30年1月3日(水)まで、お休みをいただきます。

 (気象科学館について)

 気象庁では、現在の気象業務や、災害から身を守る方法を知っていただくために、映像や機械の展示などを中心とした「気象科学館」を設けております。
 年末年始を除き、10時~16時まで開館しております。土日、祝日(年末年始を除く)は、気象予報士が説明員として常駐しております。

平成29年10月の地震の状況

平成29年10月の火山の状況

平成29年10月の日本の天候

平成29年10月の世界の天候

ヨーロッパ東部の異常多雨、ヨーロッパ南西部及びその周辺の異常少雨

  ヨーロッパ東部で異常多雨となりました。月降水量は、エストニアのタリンで153mm(平年比214%)、ポーランドのワルシャワ/オケンツィエで83mm(平年比264%)でした。
また、ヨーロッパ南西部及びその周辺で異常少雨となりました。月降水量は、フランス南東部のモンテリマルで1mm(平年比1%)、スペイン西部のサラマンカで3mm(平年比6%)でした。

モーリシャス~マダガスカルの異常高温

  モーリシャスからマダガスカルにかけて異常高温となりました。 月平均気温は、モーリシャスのロドリゲス島で24.4℃(平年差+1.3℃)、マダガスカル東部のトアマシナで25.5℃(平年差+2.4℃)でした。

カナダ南東部~米国北東部、米国南西部~メキシコ北西部の異常高温

  カナダ南東部から米国北東部にかけて異常高温となりました。月平均気温は、カナダのケベック州マニワキで10.1℃(平年差+3.6℃)、米国のバーモント州バーリントンで14.8℃(平年差+5.7℃)でした。
また、米国南西部からメキシコ北西部にかけて異常高温となりました。月平均気温は、米国のカリフォルニア州ロサンゼルスで21.9℃(平年差+2.8℃)、メキシコ北西部のエルモシージョで30.3℃(平年差+7.2℃)でした。


図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成29年9月の毎日の天気図

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