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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成29年10月号~

目次

寿命が長かった 2017年台風第5号
平成29年8月の地震の状況
平成29年8月の火山の状況
平成29年8月の日本の天候
平成29年8月の世界の天候
平成29年7月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約495KB】
内容
寿命が長かった  2017年台風第5号

寿命が長かった  2017年台風第5号

  2017年台風第5号は、7月21日午前9時に日本の南東海上の南鳥島近海で発生し、ゆっくりと西に進んだ後、南東方向に進路を変え、反時計回りに楕円を描くような動きを見せました。その後、発達しながら日本の南海上を南西に進み、北回帰線付近まで南下したところで、今度は北西進に転じて日本に接近し、九州の南海上で北東に転向、和歌山県北部に上陸して日本海に抜け、8月9日午前3時には温帯低気圧に変わりました。実に18.75日の間、台風としての勢力を保ち続けたことになります。統計のある1951年以降で、発生から消滅までの期間が最も長かった台風は1986年の第14号で、寿命は19.25日(但しその期間中の1.5日は熱帯低気圧)でした。次いで寿命が長かったのは、1972年の第7号で、寿命は19.00日でした。2017年の台風第5号は、これらの台風に次ぐ歴代3番目の寿命の長い台風となりました。

  上述のように、複雑な経路をゆっくりと辿ったことに加え、経路上の海面水温が高かったことなどにより勢力が衰えなかったため、台風の寿命が長くなったと考えられます。

  さて、上に挙げた3つの寿命の長い台風は、いずれも夏に発生した台風であり、緯度の低い海域をゆっくり移動し、その途中でループを描くような複雑な経路を辿ったという共通する特徴があります。一般に台風は、北上して上空の強い偏西風の影響を受ける中緯度帯に到達すると、この風に流されるために、東ないし北東の方向に自動車並みの大きな速さで移動します。ところが、盛夏期の偏西風の軸は通常北海道付近のやや高い緯度にあるので、低緯度で発生した台風はなかなか偏西風に乗ることができません。偏西風から遠く離れた海域にあるときの台風は、地球の自転の影響でゆっくり北西に進む性質があるほか、周辺の高気圧・低気圧に伴う比較的弱い風に流されて複雑な動きをしたり、近くに他の台風があればその影響を受けてぐるりと円を描くなど、一見するとちょっと不思議な動きを見せることがあります。

  2017年台風第5号の動きを詳しく調べると、発生してから日本に接近するまでの間、他の台風との相互作用や、上空の大きな高気圧をまわる風の影響などがあったと見られます。また日本に接近したときには、上空の偏西風が平年の位置よりもさらに北に蛇行し、日本の西側では南から北へ、東側では北から南へ向かう流れになっており、ちょうどその中間の弱風域に突入する形になったため、最後まで進路が定まりにくい台風となりました。

  なお、2017年台風第5号に関するデータは、本稿執筆時点で速報値ですので、事後解析により値が修正される可能性があります。確定値は気象庁ホームページでご覧いただけます。

2017年台風第5号の経路図(速報値)

  経路上の○印は傍らに記した日の午前9時、●印は午後9時の位置で、→| は消滅を示します。なお、図は速報値に基づくものであり、事後解析で修正される場合があります。

歴代の長寿台風

  1951年以降、2017年7月までに発生した台風について作成。ただし2017年第5号のデータは速報値のため事後解析により修正される可能性があります。
(※)括弧内は期間中熱帯低気圧だった日数を示す。

平成29年8月の地震の状況

平成29年8月の火山の状況

平成29年8月の日本の天候

平成29年8月の世界の天候

九州南部~中国南東部の異常高温

  九州南部から中国南東部にかけて異常高温となりました。沖縄県の那覇では、月平均気温が30.4℃(平年差+1.7℃)で、沖縄・奄美の月平均気温は、8月としては1946年の統計開始以降で最も高くなりました。

米国北西部の異常高温、米国南部の異常多雨

  米国北西部で異常高温となりました。米国のネバダ州リノでは、月平均気温が25.9℃(平年差+3.2℃)でした。また、米国南部では、ハリケーン「HARVEY」の影響を受けて異常多雨となりました。月降水量は、米国のテキサス州ヒューストンでは993mm(平年比1065%)でした。

モーリシャス~マダガスカル北部の異常高温

  モーリシャスからマダガスカル北部にかけて異常高温となりました。月平均気温は、モーリシャスのロドリゲス島で23.0℃(平年差+1.2℃)、マダガスカル北部のマハジャンガで26.0℃(平年差+1.1℃)でした。


図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成29年7月の毎日の天気図

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