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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成29年8月号~

目次

南極昭和基地開設60周年!
平成29年6月の地震の状況
平成29年6月の火山の状況
平成29年6月の日本の天候
平成29年6月の世界の天候
平成29年5月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約87KB】
内容
南極昭和基地開設60周年!

南極昭和基地開設60周年!

 本年で開始から60年を迎える南極地域観測は、昭和32(1957)年から昭和33年12月までの国際地球観測年(IGY)の一環として始められた学術的な事業です。我が国は昭和30(1955)年11月の閣議決定に基づき南極地域観測への参加を決め、IGY観測参加12カ国の一員となりました。

 中央気象台(当時。昭和31年7月1日、気象庁に昇格)では、観測部長が文部省(当時)に設置された南極地域観測統合推進本部の気象部門主任として、全体計画の企画・立案に参画しました。同時に中央気象台内に南極観測委員会を設け、気象観測計画や気象測器の検討を行う一方、総務部人事課では参加希望者の募集、選考を進めました。この第1次南極地域観測隊(以下、第○次隊)の隊員募集に対し、気象台職員の中から144人の希望者があったということから、南極観測への関心の高さが窺われます。

 昭和31(1956)年11月8日に南極観測船「宗谷」が東京晴海埠頭を出港し、一路南極へと向かった第1次隊は、翌32(1957)年1月29日、リュツォ・ホルム湾東岸、南極大陸氷縁から西に4kmのオングル群島の一部に上陸し、この地域を日本南極観測隊の主基地と定めて昭和基地と命名し、基地を建設しました。この時、越冬した11人のうち気象隊員は1名で、2月9日00UTC(現地時間午前3時。この時期は白夜を過ぎたばかりで夜中でも明るい)から3時間おきに気温の観測を開始しました。これ以降、昭和基地を閉鎖した昭和37(1962)年2月から昭和41(1966)年1月を除き、地球環境・気候研究に重要な役割を果たしている南極観測の中で根幹をなす気象定常観測を1日も欠かすことなく続けています。


開設当時の昭和基地周辺
開設当時の昭和基地周辺

開設60年を経た昭和基地
開設60年を経た昭和基地


 気象庁は第1次隊より現在越冬中の第58次隊に至るまで、昭和基地を中心とする気象観測に参加し堅実な発展をとげています。 当初は地上気象観測のみを行っていましたが、その後、徐々に規模を増やし、現在では5人の越冬隊員を毎年派遣して、通年で地上気象観測(1日8回の定時観測)、高層気象観測(1日2回)、オゾン観測及び日射放射観測を実施しています。これらの観測は、世界気象機関(WMO)の国際観測網の一翼を担って実施されており、得られた観測データはすぐに各国の気象機関に送られ、日々の気象予報に利用されています。 また、極寒の地で延べ307名(越冬隊267名、夏隊40名)に及ぶ気象庁派遣隊員の努力により、約60年にわたる観測データが蓄積され、 そのデータは地球温暖化やオゾンホール等の地球環境問題の解明と予測の基礎データとして利用されています。基地開設当初、建物はわずか4棟178㎡、越冬隊員は11名でしたが、開設60年を経た昭和基地は、現在、建物68棟7479㎡、越冬隊員は33名(第58次観測隊)と拡大・高度化しています。

 さて、全球的に地球温暖化が進んでいると言われている中、極地はどうなっているのでしょうか。近年、北極では地球全体での平均の2倍以上の昇温が進んでいます。一方、南極では、「南極半島」や「西南極」では著しい温暖化となっていますが、南極大陸・氷床の本体である「東南極」では、昭和基地におけるこの60年におよぶ観測からも有意な昇温は認められません。南極で、地上気象観測はもとより、高層気象観測を毎日2回、通年にわたって観測しているのは、オーストラリアのケーシー基地と日本の昭和基地だけであり、非常に貴重なデータです。また、日本のように国の気象機関の職員が気象観測を担当しているような基地は少なく、それだけ昭和基地の観測データの質は優れていると言えます。

 今年の11月に出発する第59次隊は、現在、各種研修や機器の整備を行い越冬観測に備えています。この隊では気象庁からは気象隊員5名のほかに、越冬隊長も派遣します。気象庁はこれまで、第20次、第36次、第52次と3人の越冬隊長を派遣しており気象隊員として1回以上の越冬経験がある者の中から選出されています。今後も、経験豊富な隊員が越冬隊長として派遣されることが期待されます。

平成29年6月の地震の状況

平成29年6月の火山の状況

平成29年6月の日本の天候

平成29年6月の世界の天候

中央シベリア南部~モンゴル西部の異常高温、朝鮮半島及びその周辺、モンゴル東部及びその周辺の異常少雨

 中央シベリア南部からモンゴル西部にかけて異常高温となりました。モンゴルのウランバートルでは、月平均気温が19.3℃(平年差+3.3℃)でした。また、朝鮮半島及びその周辺、モンゴル東部及びその周辺は異常少雨となりました。月降水量は、大韓民国南東部のポハン(浦項)では13mm(平年比9%)、中央シベリア南部のイルクーツクでは14mm(平年比18%)でした。大韓民国の月降水量は、6月としては1973年以降で3番目に少なくなりました(韓国気象局)。

インド西部~サウジアラビア西部の異常高温

 インド西部からサウジアラビア西部で異常高温となりました。パキスタンのパンジクールでは、月平均気温が34.5℃(平年差+2.5℃)でした。

ヨーロッパ中部~カナリア諸島の異常高温

 ヨーロッパ中部からカナリア諸島で異常高温となりました。月平均気温は、オーストリアのウィーンで22.1℃(平年差+3.3℃)、フランス南部のトゥールーズで22.7℃(平年差+3.1℃)でした。フランスの月平均気温は、6月としては1900年以降で2番目に高くなりました(フランス気象局)。


図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成29年5月の毎日の天気図

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