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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成29年6月号~

目次

命を守るための気象警報と危険度分布
平成29年4月の地震の状況
平成29年4月の火山の状況
平成29年4月の日本の天候
平成29年4月の世界の天候
平成29年3月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約1MB】
内容
命を守るための気象警報と危険度分布

命を守るための気象警報と危険度分布

1 甚大な気象災害を受けて防災気象情報の改善がスタート
 わが国では近年、水害や土砂災害など、命が奪われてしまう甚大な気象災害が後を絶ちません。平成25年台風第26号による伊豆大島の土砂災害、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害、さらに高齢者グループホームで多くの方が犠牲となった平成28年台風第10号による岩手県岩泉町の小本川の水害など、深刻な被害が全国各地で発生しています。
 気象庁では、政府の中央防災会議や内閣府、国土交通省等と連携し、こうした事態に対応できる新たな防災気象情報の仕組みづくりに平成27年度から着手し、平成29年5月17日から次の改善を実施しています。
 「危険度を色分けした時系列」は、命に危険を及ぼすような重大な災害が発生するおそれのある時間帯などが一目で分かるように、気象警報等の危険度を色分けした表を用いて表示するようにしたものです。

危険度を色分けした時系列の例

 また、台風が接近するなど、命に危険を及ぼすような警報級の現象が予測される場合には、5日先までの「警報級の可能性」を[高]・[中]の2段階の確度を付して積極的に発表し、これについても色分けした表を用いることで、一目で分かるようになりました。
 このように、気象庁では国民の皆さまや自治体の防災担当者にとって利用しやすい情報の提供の実現に取り組んでいます。

警報級の可能性の例

2 大雨による災害から命を守るための「危険度分布」の提供開始
 平成29年7月上旬からは、従来の雨量予測だけでなく、地面の被覆状況や地質、地形勾配、河川流路などの国土に関するデジタル数値情報も駆使した、まったく新しい「危険度分布」の提供が始まります。この「危険度分布」により、お住まいの地区や身近な河川の浸水害・洪水害リスクの高まりを、これまでよりも納得感を持って把握できるようになり、主体的な避難行動につなげていただけるようになると考えています。次に「危険度分布」に用いた新しい技術と特長について紹介します。

(1)雨によって災害のリスクが高まるメカニズムを指数で評価
 これまで雨によって引き起こされる重大な災害に対しては、あらかじめ設定した雨量の基準値に到達すると予想される場合に大雨・洪水警報を発表して警戒を呼びかけてきました。しかし今後は、雨量そのものを用いるのではなく、降った雨の地中への浸み込みやすさ、地表面や地中を通って川に集まり流れ下る時間差等も考慮した三つの指数(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)を用いて土砂災害、浸水害、洪水害のリスクの高まりを評価・判断する方法に変更します。この方法により、雨量そのものを用いるよりも、より的確な警報の発表につながります。

三つの指数(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)の説明図

(2)過去20年分以上のデータを基に基準値を設定
 三つの指数は、その値が大きいほど災害リスクが高まるという指標です。しかし、指数そのものは、あくまで災害リスクの高まりを示す“相対的”な指標であり、命に危険を及ぼすような“警報級”の洪水害や土砂災害のおそれがあるかどうかを判断するには、これだけでは十分ではありません。そこで、過去の災害発生時の指数を20年分以上にわたって網羅的に調査することで、例えば「流域雨量指数がこの数値を超えると命に危険を及ぼすような重大な洪水害がいつ発生してもおかしくない」といった基準値の設定を行いました。この方法により、指数が基準値に到達したかどうかに応じて、災害発生の危険度(重大な災害のおそれの有無など)を判断して色分け表示できるようになりました。

災害発生の危険度の判断図

(3)どこで実際に危険度が高まっているか地図上で確認できる「危険度分布」
 このようにして、三つの指数の予測値が基準に到達したかどうかを地図上に5段階で色分け表示した「危険度分布」により、実際にどこで危険度が高まっているかが一目で分かるようになります。平成29年7月上旬からは、すでに提供中の「大雨警報(土砂災害)の危険度分布」(土砂災害警戒判定メッシュ情報)のほか、「大雨警報(浸水害)の危険度分布」「洪水警報の危険度分布」の提供を開始します。「危険度分布」の薄い紫色の危険度が出現した場合には、重大な災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況を示しています。速やかに避難を開始し、濃い紫色の危険度が出現するまでに安全な場所への避難行動を完了しておくことが大変重要です。
 岩手県岩泉町の小本川の水害では、急激な増水となったため事前に避難行動をとることができなかったことが課題とされました。一般に、山地等を流れる中小河川は流域面積が狭く、勾配が急であるため、流れが速くなりやすく、大雨が降ると急激な増水を伴うという特徴があります。今後は、「洪水警報の危険度分布」によって、上流地点の危険度も含めて確認することで、中小河川における急激な増水も数時間前から予測できるようになるなど、早い段階から雨量予測に基づく個々の中小河川の洪水発生の危険度の高まりを一目で確認できるようになります。

洪水警報の危険度分布の例
流域雨量指数の予測値グラフ

3 大雨のときのとるべき避難行動
 もともと災害の起こりやすい場所として、崖や渓流の付近など土砂災害によって命を奪われるおそれが認められる土砂災害警戒区域等や、河川が氾濫した場合に浸水が想定される洪水浸水想定区域の多くが、自治体から公表されているハザードマップで確認できます。このほか、山間部等の流れの速い河川で水流によって川岸が削られて押し流されるおそれがある家屋や、大量の雨水による水没のおそれのある地下室や道路のアンダーパス等においても大雨により命に危険が及ぶおそれがあります。大雨のときは、これらの場所には近づかないことが基本となります。 その上で、地元市町村の避難情報に留意しつつ、大雨・洪水警報が発表された際に、危険度の高まりを「危険度分布」で確認することで、少しでも安全な場所に速やかに避難することが重要です。避難をしようとしたときに、大雨や暴風で屋外に出るとかえって命に危険が及ぶ場合は、屋内でも2階以上に移動するなど、少しでも命の助かる可能性が高い安全確保行動をとっていただく必要があります。
 こうした詳細な予測情報を基に、各自治体における、より迅速で的確な避難勧告等が実現されるとともに、国民の皆さま一人ひとりが、納得感をもって主体的に避難行動の判断をしていただけるようになれば、気象災害による被害を最小限に抑えることができると考えています。

土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)の解説図 土砂災害警戒区域(土石流)の解説図

平成29年4月の地震の状況

平成29年4月の火山の状況

平成29年4月の日本の天候

平成29年4月の世界の天候

東シベリアの高温

 東シベリアで異常高温となりました。東シベリア北西部のベルホヤンスクで、月平均気温が-5.5℃(平年差+6.7℃)でした。

イベリア半島~アフリカ北西部の高温

 イベリア半島からアフリカ北西部で異常高温となりました。月平均気温は、スペイン南部のグラナダ空港で16.4℃(平年差+3.0℃)、セネガル西部のカオラックで31.9℃(平年差+2.1℃)でした。

米国東部の高温、米国東部~南部の多雨

 米国東部で異常高温となりました。米国のフロリダ州タンパで、月平均気温が25.0℃(平年差+2.9℃)でした。また、米国東部から南部で異常多雨となりました。月降水量は、米国のニューヨーク州バッファローで162mm(平年比210%)、カンザス州ドッジシティで195mm(平年比426%)でした。米国本土の月降水量は、4月としては1895年以降で2番目に多くなりました(米国海洋大気庁)。


図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成29年3月の毎日の天気図

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