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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成26年11月号~

目次

地球温暖化が進むと雪は積もらなくなるの?
平成26年9月の地震の状況
平成26年9月の火山の状況
平成26年9月の日本の天候
平成26年9月の世界の天候
平成26年8月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約479KB】
内容
地球温暖化が進むと雪は積もらなくなるの?

地球温暖化が進むと雪は積もらなくなるの?


 地球温暖化で気候が変わると聞いて皆さんが思い浮かべることは何でしょうか?気温の上昇、海面水位の上昇、大雨の頻度の増加、海の酸性化などいろいろイメージされると思います。これらの変化は実際に現れており、人間による影響がこれらの支配的な原因であった可能性が極めて高いとされています。今回は日本での積雪(地面に降り積もった雪)の変化についてご紹介します。
 日本では秋から春にかけて北日本や日本海側を中心に雪が降り、白銀の景色など私たちに季節の変化を感じさせてくれるとともに、スキーなどのウインタースポーツや雪祭りなどのイベントを楽しむことができます。また、その雪解け水は貴重な水資源として利用されています。しかし一方で、いったん大雪となると、大量の雪が積もり、建物の損壊や交通障害、時には人命にも危険が及びます。このように私たちにとってメリットもデメリットもある積雪は、地球温暖化が進行するとどのように変化するのでしょうか。21世紀末には雪下ろしに悩まなくて済む代わりに、雪の恩恵も受けられなくなってしまうのでしょうか?

○これまでの積雪の変化
 最初に、地球温暖化が進行している近年、日本の積雪はどのように変化してきたかを見てみましょう(図1 )。一冬で最も多く雪が積もった量(年最深積雪)を1962年から2013年までの約50年間の観測結果から調べると、毎年の大きな変動が目立ちますが、東日本日本海側(新潟県から福井県)と西日本日本海側(滋賀県から熊本県)で長期的な減少傾向が明瞭に現れている一方、北日本日本海側(北海道から山形県)では変化傾向は見られませんでした。なお、これらの観測結果は、次の「21世紀末の積雪の予測」のように地球温暖化の影響を反映している可能性がありますが、自然が持つ数年周期の変動が大きいことから、地球温暖化との関連性をより確実に評価するためには、今後の観測データのさらなる蓄積が必要です。


図1 日本における年最深積雪の経年変化(1962~2013年)
棒グラフは、各年の年最深積雪の1981~2010年平均に対する比を平均した値を示している。折れ線は偏差の5年移動平均、直線は期間にわたる変化傾向を示す。


 ○21世紀末の積雪の予測
 気象庁では、気候モデルと言われるスーパーコンピューター内に地球の大気を再現する手法を用いて、人間活動による温室効果ガスの排出が将来もこのまま高水準で続くと仮定した場合の日本の気候を予測*しています。それによると、21世紀末には、年最深積雪はほとんどの地域で減少するものの、北海道の内陸部等の寒冷地では現在と同じ程度か増加する地域もあると予測されており、これまでの積雪の変化と概ね同じ傾向を示しています(図2)。最深積雪が減少する理由は、気温が上昇すると、雪ではなく雨として降りやすくなるほか、積もったとしても解けやすくなるためです。一方、最深積雪が増加するところも少ないながらあります。これは十分寒い地域では多少気温が上昇しても雨とならず雪として降り、さらに大気中の水蒸気の増加に伴って降る量が増えるためと考えられます。また、平均的な変化だけではなく年ごとの変動の大きさなども考慮して詳細に解析すると、厳冬期の北日本を中心に現在の雪が多い年と同じくらい降る年もあることが明らかになりました。
 以上から、地球温暖化がさらに進行すると、日本の多くの地域で平均的な年最深積雪は減少しますが、大雪になるような年もなくなるわけではないと言えます。21世紀末も雪の恩恵が全く消えるわけではありませんが、雪下ろしから解放されることもなさそうです。

 今回は日本での積雪の変化をご紹介しましたが、地球温暖化が進行すると冒頭で述べたように気候が変わり、私たちの生活や自然環境への影響もメリットよりもデメリットの方が大きいと予測されています。地球温暖化の進行は、その原因である人間社会による温室効果ガス(二酸化炭素など)の排出を減らすことで抑えることができますので、私たち一人一人の努力で未来を変えていきましょう。
* 地球温暖化予測情報 http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/GWP/index.html

図2 年最深積雪の変化(21世紀末の20世紀末との差)(左)と年最深積雪の平均値(20世紀末)(右)
左:赤の色が濃いほど20世紀末に比べて21世紀末には年最深積雪が大きく減少すると予測されていることを示す。また、青は増加を示すがほとんど現れていない。北海道の内陸部等の寒冷地では増加する地域もあるが、増加量がわずかであるため、図では白で示されている。
右:アメダスによる20世紀末の20年間の平均値を示す。西日本日本海側などは将来の変化量が東日本日本海側などと比べて小さいが、これは20世紀末の段階で年最深積雪が相対的に少ないためであり、21世紀末には積雪がほとんどなくなる地域もあると考えられる。




平成26年9月の地震の状況

平成26年9月の火山の状況

   

平成26年9月の日本の天候

平成26年9月の世界の天候

沖縄地方~中国南東部の高温

 沖縄地方から中国南東部にかけて異常高温となりました。沖縄県の石垣島では月平均気温が29.9℃(平年差+2.0℃)、中国フーチエン(福建)省のフーチョウ(福州)では月平均気温が28.6℃(平年差+2.4℃)でした。沖縄・奄美地方の月平均気温は、統計を開始した1946年以降で最も高くなりました。

ヨーロッパ西部の少雨

 ヨーロッパ西部では異常少雨となりました。アイルランドのマリン岬では月降水量が23mm(平年比24%)、スペイン北部のサンタンデルでは月降水量が16mm(平年比18%)でした。9月の英国の月降水量は、1910年の統計開始以降で最も少なくなりました(英国気象局)。

オーストラリア南東部~西部の高温

 オーストラリア南東部から西部にかけて異常高温となりました。オーストラリア南西部のエスペランスでは、月平均気温が16.1℃(平年差+2.0℃)でした。

図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成26年8月の毎日の天気図

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