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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成26年9月号~

目次

京都と結ぶ海の道 -海フェスタ京都-
平成26年7月の地震の状況
平成26年7月の火山の状況
平成26年7月の日本の天候
平成26年7月の世界の天候
平成26年6月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約570KB】
内容
京都と結ぶ海の道 -海フェスタ京都-

京都と結ぶ海の道 -海フェスタ京都-


 京都といえば千年の古都というイメージを強く受けますが、一方で京都府の北部は日本海に面しており、舞鶴港をはじめ天然の良港が多く、海とのつながりが深い地域でもあります。このため、古来より京都府北部から若狭湾にかけての日本海沿岸は都への物流(海運)において重要な役割を果たしてきました。中でも舞鶴港は明治以降は海軍の軍港となり、今でも海上自衛隊や海上保安庁の拠点になっているほか、北海道方面と結ぶフェリーが発着するなど重要な港湾です。

 この舞鶴市を中心に京都府北部の5市2町で、7月19日から8月3日までの16日間にわたり海フェスタが開催されました。この海フェスタは、「海の恵みに感謝し、広く海に親しむこと」を目的に毎年海の日を含む2週間あまりの期間開催されるもので、今年で第11回目となります。様々な展示を行う海の総合展のほか、大型帆船や自衛艦など普段は見たり乗ったりすることができない船の一般公開や体験乗船なども行われました。この期間はちょうど学校の夏休みの期間にあたることから、家族連れも多く子供たちなど若い世代へ海の役割や大切さを伝えるためには、絶好の機会となりました。

 気象庁の仕事は海ととても深い関係にあります。これはわが国が周囲を海に囲まれ、低気圧や台風などの動き、季節の移り変わりなどわが国の気象(天気)に海が大きな影響を与えているためです。また、最近は地球温暖化に伴う海水温の上昇や酸性化も問題になっています。このようなことから、気象庁では2隻の海洋気象観測船で、日本近海及び北西太平洋(南は赤道付近まで)において深海(約6,000m)までの観測を行うほか、無人のブイで海面あるいは比較的浅い部分の観測を自動で行うなど、海に関する様々なデータを長年継続して取得しています。そして、これによって得られたデータは、予報などに使われるほか、海運や水産業などの海に関わる産業において利用されています。もちろん、地球温暖化への国際的な取り組みの中で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)においても気象庁のデータや研究結果が取り上げられるなど大きく貢献しています。

観測船による海の観測(図中赤線に沿って観測)
 観測船による海の観測(図中赤線に沿って観測)

 海の総合展では、気象庁のこのような海に関する仕事を紹介するために、測定器類(ブイや船で深海の海水を採取する採水器など)の実物や、仕事の内容やその成果を紹介したビデオやパネルの展示を行いました。この中で、深海の高い水圧で小さく縮んだカップ麺の容器が特に人目を引いていました。観測船によってこのように高い水圧の深海で水温や塩分濃度などを測定し、海水を採取してその中の二酸化炭素などの分析を行っていることについて理解してもらうためのきっかけとして、このカップ麺の容器はとても役に立ちます(なお、最近のカップ麺の容器は材質が変わったため、水圧によってこのように縮むことはありません)。

海の総合展の会場となった赤れんが倉庫の内部(赤点線の枠内が気象庁ブース)
 海の総合展の会場となった赤れんが倉庫の内部(赤点線の枠内が気象庁ブース)

水圧で縮んだカップ麺の容器(容器の下の値は水深に対応)
 水圧で縮んだカップ麺の容器(容器の下の値は水深に対応)

 海の総合展では、「日本海の恵みと温暖化 ~舞鶴の冬は暖かい?~」と題するセミナーも開催しました。その内容をご紹介します。

 冬に大陸から吹いてくる冷たくて乾燥した季節風は、日本海の上空をわたる間に海面から熱と水蒸気が供給され、暖かく湿った風へと変わってゆきます。この風が日本列島の山脈にぶつかり上昇することによって雪雲が発生し、日本海側の地方に多くの雪を降らせます。このため舞鶴をはじめとして冬の日本海沿岸の地域は同じ緯度に当たる大陸沿岸の地域より温暖・湿潤な気候になります。日本海側の冬は天気が悪くて雪も多く、「寒い」という印象を受けがちですが、実は数字で見る限りは温暖・湿潤なのです。しかし日照が少なく風が強いことから体感的あるいはイメージとしては寒いと感じることになると思われます。一方、地球温暖化の影響は日本海の深部にも既に現れており、海水温の上昇や海水に溶けている酸素の減少が、気象庁の海洋気象観測船の観測結果から明らかになっています。

日本海沿岸地域の冬の気候に日本海が与える影響
 日本海沿岸地域の冬の気候に日本海が与える影響
 日本海の南東側(日本列島寄り)の比較的浅い部分には、黒潮から分かれて東シナ海・対馬海峡から日本海に入ってきた「対馬暖流」と呼ばれる暖かい海流が北上しています。一方で日本海の大陸寄りには対馬暖流より冷たい水が分布しています。冬に大陸から吹いてくる冷たくて乾燥した季節風は、日本海の上空をわたる間に海面から熱と水蒸気を供給され、暖かく湿った風へと変わってゆきます。この風が日本列島の山脈にぶつかり上昇することによって雪雲が発生し、日本海側の地方に多くの雪を降らせます。

 12回目となる来年(平成27年)の海フェスタは、熊本県で開催されます。九州方面の方はぜひ会場に足を運んで、海に関するものしり博士になり、日頃できない体験をされてはいかがでしょうか。


平成26年7月の地震の状況

平成26年7月の火山の状況

   

平成26年7月の日本の天候

平成26年7月の世界の天候

ヨーロッパ北部の高温、西シベリアから中央アジア南西部の低温

 ヨーロッパ北部では異常高温となりました。ノルウェーのオスロの月平均気温は19.6℃(平年差+3.3℃)でした。一方、西シベリアから中央アジア南西部では異常低温となりました。月平均気温は、西シベリアのトボリスクで14.9℃(平年差-3.8℃)、ウズベキスタンのウルゲンチで26.6℃(平年差-1.6℃)でした。

低緯度域各地の高温

 マレーシア周辺、サウジアラビア西部からエチオピア西部、アフリカ西部、南米北部など低緯度域各地で、6月から引き続いて異常高温となりました。月平均気温は、マレーシアのクチンで28.4℃(平年差+1.8℃)、サウジアラビアのメッカで36.9℃(平年差+1.2℃)、チャドのンジャメナで29.5℃(平年差+1.6℃)、ベネズエラ北西部のメネグランデで30.5℃(平年差+2.1℃)となりました。

メキシコ~南米北部の少雨

 メキシコから南米北部では異常少雨となりました。月降水量は、メキシコ南部のアカプルコで20mm(平年比7%)、コロンビア北部のバランキジャで1mm(平年比1%)でした。

図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

平成26年6月の毎日の天気図

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