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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成25年10月号~

目次

こんにちは!天気相談所です! 第5回「今、竜巻注意情報が出てるか教えて!」
雨や風を観測する気象測器
平成25年8月の地震の状況
平成25年8月の火山の状況
平成25年8月の日本の天候
平成25年8月の世界の天候
平成25年7月の毎日の天気図
リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約827KB】
内容
こんにちは!天気相談所です! 第5回「今、竜巻注意情報が出てるか教えて!」
~雨や風を観測する気象測器~

こんにちは!天気相談所です! 第5回「今、竜巻注意情報が出てるか教えて!」

気象庁天気相談所のはれるん こんにちは、天気相談所の窓口にいるはれるんです。9月のある日は台風や地震や竜巻や大雨があって天気相談所は大忙し!情報を知りたい人がいっぱい電話をかけてくれると、電話がつながりにくくなることもあるみたい。どうすればいいか、ちょっと天気相談所の人に聞いてみよう・・


「今、竜巻注意情報発表されてますか?」「俺の所に警報出てる?」「さっきの地震、ここの震度はいくつ?」・・天気相談所には、気象庁が出している情報の確認のお問い合わせがたくさんあります。
また、注意報や警報、地震の震度は市町村ごとに細かく発表していますが、177(電話による天気予報サービス)やテレビの天気予報では時間の関係で地域をまとめた形で伝えられることが多く、「テレビじゃ自分の所の正確な情報がわからない!」とおっしゃる方もおられます。
そこで、まだあまり知られていないけれど便利な、気象・地震情報の入手方法をいくつかご紹介します。


2013年2月号の記事でお知らせした国土交通省防災情報提供センターの携帯サイト
(http://www.mlit.go.jp/saigai/bosaijoho/i-index.html)では、竜巻注意情報をはじめ気象警報・注意報や地震情報、津波警報・注意報などがお手持ちの携帯電話(スマホでもOK)で確認できます(図参照)。特別警報についても確認できます。この携帯サイトで確認すれば、費用は通信料のみですし音声の電話よりも早く多くの情報が手に入ります。

そのほか防災メールを提供している自治体もありますし、民間気象会社でもいろいろなサービスを提供しています。お住まいの自治体の広報誌や、気象庁ホームページ>気象等の知識>天気予報・台風>天気の急変から身を守るために>7.気象情報を入手するには http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p7.htmlを参照してください。
携帯電話をお持ちの方も多いと思いますので、ぜひこれらを活用して必要な情報を入手してください。

また、第3回の記事でお話ししたNHKなどのテレビのデータ放送でも、お住まいの地域の竜巻注意情報や警報・注意報、地震の震度などを確認することができます。携帯はちょっと・・・という方もテレビならもっと身近で扱いやすいかも知れません。お暇なときにでもリモコンのdボタンを押してどんな防災情報が入手できるか確認してみてください。
 今はいろいろな「文明の利器」があります。それらをぜひ活用してください。

携帯電話の画面イメージ図

~雨や風を観測する気象測器~

 11月は、晩秋から初冬への季節の変わり目です。日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過し、数日の周期で天気が変化します。さらに、日本列島は寒気と暖気の境目にあるので、前線が活発化しやすく、大雨や強風、暴風雪がもたらされることがあります。
 昨年11月26日から27日かけて、前線を伴った低気圧が太平洋沿岸を通過し、九州から関東にかけて広い範囲で雨となり、高知県室戸市佐喜浜では、1時間降水量51.5mmを観測しました。低気圧通過後は冬型の気圧配置となり、山陰・北陸~北日本で強風が吹きました。特に、北海道では暴風雪に見舞われ、室蘭市では最大瞬間風速39.7m/sを観測しました。 11月26日と27日の天気図
 気象庁では、雨や風を観測するために、それぞれ「転倒ます型雨量計」や「風車型風向風速計」を昭和50年頃から使用しています。今回は、この2つの気象測器をご紹介します。

転倒ます型雨量計

 転倒ます型雨量計は、茶筒の様な形をしており、受水器・濾水器(ろすいき)・転倒ますで構成されています。また、雨や雪などの降水が強風によって吹き飛ばされずに受水器に入るよう、助炭(じょたん)と呼ばれる風よけを設置しています。
転倒ます雨量計

構造・原理
受水器に入った雨水はろ水器を通り、転倒ますに注がれます。転倒ますは2つの「ます」がシーソーのような構造になっており、降水量0.5mmに相当する雨水が「ます」に貯まると反対方向に転倒して水を下に排出します。その転倒数を計測することによって降水量を知ることができます。
転倒ます雨量計の構造と原理
種類
転倒ます型雨量計には、普通式、温水式、いっ水式の3種類があり、受水器の構造や機能がそれぞれ異なります。
北海道などの寒冷地において、雪などの固形降水を観測する場合には、温水式又はいっ水式が使用されます。
温水式は、受水器・漏斗の周囲が二重構造になっており、ここに不凍液を満たしてヒータで5℃前後に暖め、受水器に入った雪などを溶かすようになっています。
いっ水式は、受水器内が二重構造になっており、内側に水が蒸発しないよう表面に油が浮かせてあり、外側に貯えられている不凍液は、ヒータで10℃前後に暖められています。雨・雪などが加わるとその量分の水が中央部のいっ水口からあふれ出て、転倒ますに落下するような仕組みとなっています。
転倒ます雨量計の種類

風車型風向風速計

 一般的に、風は「風向」と「風速」の2つの要素によって表現されます。風向とは風が吹いてくる方向をいい、北を基準に全周囲を16または36に分割して、16方位、36方位で表します。風速は単位時間に大気が移動した距離をいい、測定値は0.1m/sの位まで表します。風車型風向風速計はこれら2つの要素を同時に計測することができます。
風向風速計
構造・原理
風車型風向風速計は、流線形型の胴体に垂直尾翼と4枚羽根のプロペラが取り付けられた構造となっています。この構造は「エーロベン」と呼ばれており、アメリカのベンディックス社で開発されました。現在、国内の自治体や研究機関等で最も広く利用されている風向風速計です。 風が吹くと4枚羽根のプロペラが回転し、その回転を胴体内で電気パルス信号に変換することで、0.25秒毎の風速を求めています。風の観測データを提供する際には、12個を平均した(3秒間の平均)瞬間風速や、ある期間の最大値である最大瞬間風速を用いています。

詳細については、気象庁ホームページの気象等の知識・気象観測ガイドブックの「より良い気象観測のために」に掲載していますのでどうぞご覧ください。

平成25年8月の地震の状況

平成25年8月最大震度別/M別地震回数表
震度震度1震度2震度3震度4震度5弱震度5強震度6弱震度6強震度7合計
回数 133 56 16 3 1 209
マグニチュードM4.0~4.9M5.0~5.9M6.0~6.9M7.0~合計
回数 80 9 1 90

  • 地震活動
    8月4日12時28分に宮城県沖の深さ58kmでM6.0の地震が発生し、宮城県石巻市(いしのまきし)で最大震度5強を観測しました。
    全国で震度3以上を観測した地震の回数は20回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は90回でした。

  • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
    「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4以上を観測した地震が1回、震度1以上を観測した地震が103回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。
    国土地理院のGNSS※連続観測結果によると、引き続き東北地方から関東・中部地方の広い範囲で、徐々に小さくなってきてはいますが、余効変動と考えられる東向きの地殻変動が観測されています。
    • GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称です。

    平成25年8月の火山の状況

     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火の発生はなかった。しかし、火口には多量の溶岩が溜まっており、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できない。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、新燃岳火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要である。

     桜島では、爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続した。18日に発生した爆発的噴火では、鹿児島市内から薩摩川内市甑島にかけての広範囲で降灰を確認し、鹿児島市内では多量の降灰により、公共交通機関が一時運転を見合わせるなどの影響が出た。29日に発生した爆発的噴火では、桜島島内から宮崎市にかけて降灰を確認した。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要である。

     諏訪之瀬島では、25日に噴火が発生し、26日以降、爆発的噴火が断続的に発生するなど、噴火活動は活発に経過した。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しており、火口から概ね1㎞の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要である。

     樽前山では、7月に活発化した山体西側を震源とする地震活動は、8月に入り徐々に低下しつつある。山頂溶岩ドーム直下では、地震増加や火山性微動は観測されておらず、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められないが、今後の火山活動の推移に注意が必要である。

     八甲田山では、2013年2月以降、山頂付近が震源と考えられる火山性地震が散発的に発生し、4月下旬以降やや多い状況で経過している。山体周辺の地殻変動観測では2013年2月頃以降、小さな膨張性の地殻変動がみられる。噴気等の表面現象に変化はみられないが、今後の火山活動の推移に注意が必要である。  

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

    平成25年8月の日本の天候

    全国的に高温となり、東・西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。

     太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本付近にかけて強かったため、気温は全国的に高く、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。8月上旬は沖縄・奄美で、8月中旬は北・東・西日本で、それぞれの旬として1961年の統計開始以来第1位の高温となった。全国の気象官署のうち16地点で月平均気温の高い記録を更新した。なお、12日に江川崎(高知県)で記録した日最高気温41.0℃は歴代全国1位となった。

    月降水量は、日本海側でかなり多かった。

     北日本から西日本にかけての日本海側では、太平洋高気圧の縁を回る西よりの湿った気流の影響を受けたため、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる日もあったことから、月降水量はかなり多くなった。9日には秋田県と岩手県で、24日は島根県で記録的な豪雨となった。

    東・西日本太平洋側の一部と沖縄・奄美で少雨

     下旬は北日本から西日本で短時間に記録的な雨が降った所があり、28日には山口県や島根県では局地的に記録的な豪雨となった。

    西日本、沖縄・奄美では少雨・多照

     東日本太平洋側、山陽と四国の瀬戸内側を除く西日本太平洋側、沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多く、湿った気流の影響が小さかったため少雨となった。

                       
    8月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録)
    月平均気温高い方からの順位更新(℃) 銚子 27.0、伊良湖 28.8、浜松 28.8、御前崎 27.9*、石廊崎 27.3、館山 27.9*、大島 27.3、厳原 28.8、大分 29.3*、長崎 29.3*、阿蘇山 21.7*、延岡 28.3、阿久根 28.5、人吉 27.3*、鹿児島 30.0、都城 28.1*、枕崎 28.7、油津 29.2*、牛深 29.5、福江 28.8、宇和島 29.1  宿毛 28.5、室戸岬 27.6、名瀬 29.4、久米島 29.7*、名護 29.6*
    月降水量多い方からの順位更新(mm) 浜田 558.5
    月降水量少ない方からの順位更新(mm)清水 18.5、室戸岬 15.5、久米島 26.5

    平成25年8月の世界の天候

    東日本~中国中部の高温

     東日本から中国中部にかけての広い範囲で異常高温となりました。宮崎県の宮崎では月平均気温が29.3℃(平年差+2.1℃)、中国ホーナン(河南)省のチェンチョウ(鄭州)では月平均気温が30.1℃(平年差+4.3℃)となりました。九州南部、奄美地方の月平均気温は、統計を開始した1946年以降で最も高くなりました。また、中国の平均気温は、1961年以降で最も高くなりました(中国気象局)。

    中国北東部~カザフスタン東部の多雨

     中国北東部からカザフスタン東部にかけて異常多雨となりました。カザフスタン東部のレニノゴルスクでは月降水量が142mm(平年比306%)、モンゴル東部のバルーンウルトでは月降水量が100mm(平年比205%)となりました。

    ボリビア~パラグアイの低温

     ボリビアからパラグアイにかけて異常低温となりました。ボリビアのサンイグナシオでは月平均気温が20.6℃(平年差:-3.5℃)となりました。

    図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

    月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

    図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

    平成25年7月の毎日の天気図

    平成25年7月の天気図【PDF形式:1.3MB】

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