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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成25年8月号~

目次

こんにちは!天気相談所です! 第3回「傘マーク出てないのに雨降ってる!」
遠く離れた台風がもたらす大雨
平成25年6月の地震の状況
平成25年6月の火山の状況
平成25年6月の日本の天候
平成25年6月の世界の天候
平成25年5月の毎日の天気図
内容
こんにちは!天気相談所です! 第3回「傘マーク出てないのに雨降ってる!」
遠く離れた台風がもたらす大雨

こんにちは!天気相談所です! 第3回「傘マーク出てないのに雨降ってる!」

気象庁天気相談所のはれるん こんにちは、天気相談所の窓口にいるはれるんです。天気相談所には毎日いっぱい電話がかかってくるけど同じようなご質問も多いみたい。今日は夕立があったので「予報では傘マーク出てないのに!」ってお電話がたくさんきたよ。ちょっと天気相談所の人に聞いてみよう・・・。

 「今日の予報、テレビでは傘マーク出てなかったのに、今雨降ってるじゃない!」
 天気相談所では、このような問い合わせをいただくことがよくあります。
 夕立のような雨が予想される時、予報では「晴れ、夕方から曇り、所により雨で雷を伴う」というように細かく発表しますが、テレビの画面では「晴れ」と「曇り」のマークのみが表示されるため「所により雨で雷を伴う」という大事な情報が皆様にとどきません。雨が気になる方は、天気マークだけを見るのではなく、気象庁のホームページのほか、6時間ごとの降水確率や、予報の内容すべてを放送している177の電話サービス、NHKのローカル放送などのご利用をお勧めします。また、「所により雨」と予報する時は、どこかで降ることは予想できるのですが、どこでいつ降るかを正確に予測するのが難しい状況なので、気象レーダーの画像をぜひ活用してください。気象レーダーの画像は、パソコンがなくても携帯電話やテレビのデータ放送で簡単に見ることができます。携帯電話で見る方法は平成25年2月号の「こんにちは!気象庁です!」で解説していますので、今回はテレビのデータ放送で見る方法をNHKを例にとって解説します(下図)。
 降水確率や気象レーダーの活用は、パソコンやスマホのアプリをお使いの方はよくご存じのことと思いますが、パソコンやスマホを持たない周りの方にもお手持ちの携帯電話やテレビのデータ放送で気象レーダーが簡単に見られるんだよ!と伝えて頂けると助かります。
データ放送の画面イメージ図

遠く離れた台風がもたらす大雨

 台風は、接近または上陸時に大雨をもたらしますが、それだけでなく台風から遠く離れた地域にも大雨をもたらす場合があります。典型的なパターンは、夏の太平洋高気圧が後退して本州付近に秋雨前線が停滞したときに、南海上の台風から暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込み、積乱雲(雷雲)が発達して大雨となる場合です。
 図1に示した平成17年9月4日21時には、台風第14号が沖縄の東を北上中で、台風を取り巻く雨雲が西日本の太平洋側にかかり始めています(図2)。一方、関東地方(点線の円内)では、台風の雨雲は届いていませんが、各地で積乱雲が発達し、特に東京都や埼玉県では局地的に1時間100ミリを超える猛烈な雨が降ったため、河川の氾濫等により7千棟を超える浸水被害が発生しました。
 図3は、平成12年9月11日09時の天気図で、台風第14号が沖縄に向かって北西に進んでいました。11日午後から12日朝にかけて東海地方で積乱雲が次々と発生・発達し、愛知県東海市では1時間114ミリの猛烈な雨が観測されました。2日間の総雨量は愛知県西部、三重県南部、静岡県中部で500ミリを超え、各地で土砂災害や洪水が発生し、約7万棟の家屋が浸水する等大きな被害をもたらしました。  各地の気象台では、警報や注意報などの防災気象情報を発表し、テレビやラジオなどを通じて広くお知らせしています。また、気象庁ホームページにも詳しく掲載しておりますので、こちらもご活用ください。

平成17年9月4日21時の天気図 平成17年9月4日21時の気象衛星ひまわりによる雲画像(赤外) 平成12年9月11日09時の天気図


平成25年6月の地震の状況

平成25年6月最大震度別/M別地震回数表
震度震度1震度2震度3震度4震度5弱震度5強震度6弱震度6強震度7合計
回数 108 56 9 6 176
マグニチュードM4.0~4.9M5.0~5.9M6.0~6.9M7.0~合計
回数 64 14 1 79

  • 地震活動
    震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
    全国で震度3以上を観測した地震の回数は15回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は79回でした。
    震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
  • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
    「平成23 年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4以上を観測した地震が1回、震度1以上を観測した地震が75回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。  国土地理院のGNSS※連続観測結果によると、引き続き東北地方から関東・中部地方の広い範囲で、徐々に小さくなってきてはいますが、余効変動と考えられる東向きの地殻変動が観測されています。
    • GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称です。

    平成25年6月の火山の状況

     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火の発生はありませんでした。火山性地震は少ない状態で経過し、地殻変動観測に特段の変化はありませんでした。新燃岳の北西数km の地下深くにあると考えられるマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止した状態が続いています。しかし、火口には多量の溶岩が溜まっており、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、新燃岳火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

     桜島では、爆発的噴火を含む噴火活動が継続しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

     三宅島では、西方沖約10kmで4月17日10時過ぎから地震活動が活発化しましたが、三宅島の火山活動に特段の変化はありません。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。

     薩摩硫黄島では、3日から5日にかけて硫黄岳でごく小規模な噴火が時々発生しました。これに伴い、4日09時50分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。6日以降、降灰は確認されておらず、火山性地震も少ない状態で経過しました。硫黄岳火口から概ね1km の範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒してください。風下側では降灰に注意してください。火山周辺では、火山ガスに注意してください。

     十勝岳では、9日20時30分頃から23時10分頃にかけて、大正火口付近が高感度カメラで明るく見える現象が観測されました。同現象は火口内での高温の火山ガスの噴出や硫黄の燃焼等によるものと推定されます。この現象の前後で、その他の観測データに特段の変化はありませんでした。7月3日(期間外)にも同様の現象が観測されました。火山活動は概ね静穏に経過しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、今後の火山活動の推移に注意して下さい。

     八甲田山では、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降、八甲田山周辺を震源とする地震が増加した状態で経過しています。また、2013年2月以降、山頂付近が震源と考えられる火山性地震が散発的に発生しています。山頂付近の地震活動は、4月下旬以降、やや増加傾向となっており、今期間もやや多い状況で経過しています。山体周辺の地殻変動観測では2013年2月頃以降、小さな膨張性の地殻変動がみられます。表面現象に変化はみられませんが、今後の火山活動の推移に注意してください。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

    平成25年6月の日本の天候

    気温は、全国的に高く、沖縄・奄美でかなり高かった

     中旬前半は、暖かい高気圧に覆われ、また南からの暖気の影響も受けたため、月平均気温は北・東・西日本で高くなった。また、沖縄・奄美では、梅雨前線の影響を受けにくかったため晴れて気温もかなり高くなった。

    降水量は北日本でかなり少なく、日照時間は北・東日本日本海側でかなり多かった

     北日本、東日本日本海側では、高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、北日本太平洋側の月降水量は6月としては統計を開始した1946年以降、最も少ない値を更新した。北・東日本日本海側の月間日照時間はかなり多くなった。

    月前半は、ほぼ全国的に降水量が平年を下回り、月後半は、東日本以西で降水量が平年を上回った

     月前半は、梅雨前線や台風第3号の影響が大きかった関東や九州の一部以外では、ほぼ全国的に降水量が平年を下回った。月後半は、梅雨前線が日本付近で活発で、東日本以西で降水量が平年を上回った。

                         
    6月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録)
    月平均気温高い方からの順位更新(℃) 若松 22.1、秋田 21.4、酒田 21.6
    月降水量多い方からの順位更新(mm) 高松 332.0
    月降水量少ない方からの順位更新(mm)釧路 28.0、大船渡 45.5、深浦 10.0、青森 9.0、秋田 19.0
     

    平成25年6月の世界の天候

    インド東部~パキスタンの多雨

     インド東部からパキスタンでは異常多雨となりました。インド北部のアラハバードでは月降水量が308mm(平年比565%)となりました。インド北西部のウッタラカンド州では、中旬の大雨により580人以上が死亡、5700人以上が行方不明と伝えられました(インド政府)。

    ヨーロッパ中部の多雨

     ヨーロッパ中部では異常多雨となりました。ドイツ東部のドレスデンでは月降水量が203mm(平年比333%)となりました。チェコ、ドイツ、オーストリアでは洪水などにより合わせて10人以上が死亡したと伝えられました(欧州委員会)。

    アラスカ~カナダ西部の高温

     アラスカからカナダ西部では異常高温となりました。アラスカのフェアバンクスでは月平均気温が19.3℃(平年差+3.2℃)、カナダ西部のマッケンジーでは月平均気温が15.6℃(平年差+3.1℃)となりました。

    図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

    月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

    図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

    平成25年5月の毎日の天気図

    平成25年5月の天気図【PDF形式:1.3MB】

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