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ロゴ ~こんにちは!気象庁です!平成25年7月号~

目次

こんにちは!天気相談所です! 第2回「お日様マークだけなのに雲が出てるんですけど」
気象ドップラーレーダーの全国整備完了
平成25年5月の地震の状況
平成25年5月の火山の状況
平成25年5月の日本の天候
平成25年5月の世界の天候
平成25年4月の毎日の天気図
内容
こんにちは!天気相談所です! 第2回「お日様マークだけなのに雲が出てるんですけど」
気象ドップラーレーダーの全国整備完了

こんにちは!天気相談所です! 第2回「お日様マークだけなのに雲が出てるんですけど」

気象庁天気相談所のはれるん こんにちは、はれるんです。ずっと前から天気相談所の窓口に座っています。天気相談所には毎日いっぱいお電話がかかってくるけど同じようなご質問も多いみたい。今日も「晴れの予報なのに雲が出てる!」ってお電話がきたよ。ちょっと天気相談所の人に聞いてみよう・・・。

 「今日の予報、テレビではお日様マークなのに、こんなに雲が出てるじゃない!?」
 天気相談所では、このような問い合わせをいただくことがよくあります。
 「晴れ」の予報の場合、テレビや気象庁のホームページでもお日様マークしか出ません。ところが気象庁の予報でいう「晴れ」は、雲がある程度出る場合も含まれます。
 詳しく説明すると、空全体に対する雲の広がりが8割以下の場合は「晴れ」として扱っています。また、雲の広がりが9割以上あっても、上空の薄い雲が大半で陽差しにより物の影ができる時を「薄曇り」といって、これも「晴れ」に含みます。このように、雲が多く出る場合も「晴れ」と予報しています。

 下の全天写真は全部、天気予報では「晴れ」としている状態の例です。 (黒い棒は太陽を隠すためのものです)。

空全体に対する雲の広がり
空全体に対するくもの広がり方

 皆さまの周りに気象庁の天気予報の「晴れ」とは雲がちょっとしかないことだ、と思っている方がおられれば、予報の「晴れ」は少し違うんだよ、と伝えていただけると助かります。

気象ドップラーレーダーの全国整備完了

 気象庁では、平成18年3月の東京レーダーを皮切りに、順次、全国20ヶ所の気象レーダーを気象ドップラーレーダーに更新してきました。平成24年度には、長野、静岡及び名瀬に気象ドップラーレーダーを更新整備し、全国をカバーする気象ドップラーレーダー観測網が完成しました。

気象ドップラーレーダー観測網

気象ドップラーレーダーは、従来の気象レーダーが持つ降水の強さや分布を観測する機能に加えて、電波のドップラー効果を利用して雨や雪の動きを捉えることによって、集中豪雨や竜巻などの突風をもたらす積乱雲内部の風の向きや強さを立体的に観測することができます。
 気象ドップラーレーダーの風の観測データは数値予測モデルの基礎データとして利用されており、きめ細やかな降水の監視・予測に役立っています。気象庁では、引き続き、観測データ処理の高度化を図りつつ「降水ナウキャスト」などの気象情報のさらなる精 緻化と精度向上を目指します。
気象ドップラーレーダーの観測網
気象ドップラーレーダー観測網

竜巻等突風への対応

 気象ドップラーレーダーに更新することで、雨雲内部の風を三次元的に観測できるようになり、竜巻等突風に対する監視・予測機能が大幅に強化されました。
 竜巻の直径は数十メートルから数百メートルととても小さいため、気象ドップラーレーダーでも竜巻そのものを直接観測することはできませんが、竜巻の親雲となる積乱雲の中の回転(直径数キロメートルから十キロメートル程度)は検出できる場合があり、これをメソサイクロンと呼んでいます。気象庁では、気象ドップラーレーダーによる雨及び風に関する三次元情報やメソサイクロンの検出結果に加えて、数値予報データなどを利用することで、竜巻発生確度ナウキャスト※1や竜巻注意情報※2を発表しています。
 もし、竜巻注意情報が発表された場合には、気象庁のホームページなどでレーダー画像やナウキャストの情報を確認し、①真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる、②雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする、③ヒヤッとした冷たい風が吹き出す、④大粒の雨や「ひょう」が降り出すなど、「発達した積乱雲の近づく兆し」を察知した場合には、付近の頑丈な建物に避難するなど身の安全を確保してください。

気象ドップラーレーダーによるメソサイクロン検出の概念図
図 気象ドップラーレーダーによるメソサイクロン検出の概念図

※1 竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻の発生確度を10km格子単位で解析し、その1時間後(10~60分先)までの予測を行うもので、10分ごとに更新して提供します。

※2 竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風に対して注意を呼びかける情報で、雷注意報を補足する情報として、各地の気象台等が担当地域(概ね一つの県)を対象に発表します。有効期間を発表から1時間としていますが、注意すべき状況が続く場合には、竜巻注意情報を再度発表します。

平成25年5月の地震の状況

平成25年5月最大震度別/M別地震回数表
震度震度1震度2震度3震度4震度5弱震度5強震度6弱震度6強震度7合計
回数 134 52 17 2 1 206
マグニチュードM4.0~4.9M5.0~5.9M6.0~6.9M7.0~合計
回数 72 11 1 84
  • 地震活動
     5月18日14時47分に福島県沖の深さ46kmでM6.0の地震が発生し、宮城県石巻市(いしのまきし)で最大震度5強を観測しました。
     全国で震度3以上を観測した地震の回数は20回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は84回でした。

  • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
    「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4以上を観測した地震が2回、震度1以上を観測した地震が100回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。5月18日に福島県沖でM6.0(最大震度5強)の余震が発生しました。
     国土地理院のGNSS連続観測結果によると、引き続き東北地方から関東・中部地方の広い範囲で、徐々に小さくなってきてはいますが、余効変動と考えられる東向きの地殻変動が観測されています。
    • GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称です。

    平成25年5月の火山の状況

     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火の発生はありませんでした。火山性地震は少ない状態で経過し、地殻変動観測や火山ガスの状況などに特段の変化はありませんでした。新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止した状態が続いています。しかし、火口には多量の溶岩が溜まっており、火口直下の火山性地震がわずかながらも続いていることから、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

     桜島では、爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しており、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

     三宅島では、西方沖約10kmで4月17日10時過ぎから地震活動が活発化しましたが、三宅島の火山活動に特段の変化はありません。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。

     薩摩硫黄島の硫黄岳で、6月4日(期間外)明け方にごく小規模な噴火が発生しました。この噴火により、4日09時50分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。硫黄岳火口から概ね1キロメートルの範囲では大きな噴石を飛散させる小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口周辺では噴火に警戒してください。火山周辺では、火山ガスに注意してください。

     八甲田山では、2013年2月以降、山頂直下を震源とする地震が散発的に発生しています。また、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降、八甲田山周辺を震源とする地震はやや多い状態で経過しています。ただちに火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候はみられませんが、今後の火山活動の推移に注意してください。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

    平成25年5月の日本の天候

    気温は、上旬は全国的にかなり低く、下旬は北日本からに西日本にかけてかなり高かった

     上旬は強い寒気が日本付近に流れ込んだため、全国的に気温がかなり低くなった。中旬は北日本では寒気の影響が残ったが、東・西日本では気温が上がり、下旬は南から暖かく湿った空気が流れ込み北日本から西日本にかけて気温はかなり高くなった。

    東・西日本では、降水量がかなり少なく日照時間がかなり多かった

     東・西日本では高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、月降水量はかなり少なく、月間日照時間はかなり多くなった。西日本太平洋側の月降水量は、5月としては統計を開始した1946年以降、最も少ない値を更新した。また、東・西日本太平洋側の月間日照時間は、5月としては統計を開始した1946年以降、最も多い値を更新した。また、16地点で5月の月降水量の少ない方からの一位を、23地点で5月の月間日照時間の多い方からの一位を更新した。

    北日本日本海側では、日照時間がかなり少なかった

     北日本では月の前半を中心に寒気や気圧の谷の影響などにより曇りや雨の日が多く、月間日照時間がかなり少なくなった。

                      
    5月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録)
    月降水量少ない方からの順に更新(mm) 大船渡 48.0、仙台 27.5、熊谷 30.5、甲府 16.0、鳥取39.5、舞鶴 42.5、岡山 22.0、和歌山 28.5、大分 20.0、延岡 88.0、阿久根 45.0、人吉 60.0、鹿児島 54.5、都城 42.0、油津 48.0、高松 11.0
    月間日照時間多い方からの順位更新(h) 高山 267.3、諏訪 281.6、軽井沢 255.4、熊谷 263.2、水戸 246.5、岐阜281.2、飯田 297.2、甲府 258.4、上野 247.9、津 275.7、浜松 269.5、尾鷲 232.3、石廊崎 247.4、大島 231.3、四日市 261.9、日光 264.1、佐賀 254.7、日田 241.3、雲仙岳 219.1、熊本 254.0、阿蘇山 240.0、高知 246.9、宿毛 249.0
    月間日照時間少ない方からの順位更新(h)雄武 91.2、紋別 100.9

    平成25年5月の世界の天候

    ヨーロッパ北部~アフリカ北部の高温

     ヨーロッパ北部からアフリカ北部の広い範囲で異常高温となりました。ノルウェー中部のボーデでは月平均気温が10.8℃(平年差+3.6℃)、ルーマニア東部のコンスタンツァでは月平均気温が19.0℃(平年差+2.7℃)となりました。

    ヨーロッパ西部の低温、ヨーロッパ東部~西部の多雨

     ヨーロッパ西部では異常低温となり、ヨーロッパ東部から西部では異常多雨となりました。フランス東部のリヨンでは月平均気温が12.2℃(平年差-4.1℃)、チェコ東部のブルノでは月降水量が402mm(平年比656%)、スペイン北部のサンセバスティアンでは月降水量が339mm(平年比301%)となりました。ドイツの月降水量は、5月としては1881年以降で2番目に多くなりました(ドイツ気象局)。

    米国中部の多雨

     米国中部では異常多雨となりました。米国イリノイ州のスプリングフィールドでは月降水量が277mm(平年比264%)、米国フロリダ州のウェストパームビーチでは月降水量が398mm(平年比367%)となりました。

    図 月平均気温平年差分布図・月降水量平年比階級分布図

    月平均気温平年差分布図 月降水量平年比階級分布図

    図をクリックすると、大きな図がご覧になれます。

    平成25年4月の毎日の天気図

    平成25年4月の天気図【PDF形式:1.2MB】

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