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〜こんにちは!気象庁です!平成21年12月号〜◎ リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:約400KB】
- 内 容
- ◎ 「緊急地震速報の予測精度向上、提供時間短縮の取り組み」
- ◎ 1月の気象 〜冬の高温〜
緊急地震速報は、平成19 年10 月に一般への提供を始め、同年12 月に地震動の警報・予報として発表を開始し2年が経ちました。
今回は、本年8月3日から新たに運用を開始した、緊急地震速報の迅速化や精度向上のための取り組みを2点ご紹介します。
ひとつ目は、東海・東南海沖のケーブル式海底地震観測システム(東南海OBS※の5点)及び島しょ部の観測点(奄美大島、八丈島の2点)の観測データを緊急地震速報に使い始めたことです。
これら新たに設置した観測点の周辺で地震が発生した場合、地震の揺れをより早く検知でき、緊急地震速報の発表タイミングが早くなります。
たとえば、平成16 年9月5日19 時07 分に発生した、紀伊半島沖の地震(マグニチュード7.1、最大震度5弱)でシミュレートした結果、和歌山県新宮市で震度5弱の揺れが襲うまで、従来は約5秒しか猶予の時間がありませんでしたが、東南海OBS のデータを使うと約14 秒と長くなります。
ふたつ目は、地震が発生したときに最初に伝わる、P 波を使ったマグニチュード推定式の改良です。
従来のP 波を使ったマグニチュードの推定式には、大地震のマグニチュードを過小評価する傾向があったため、P 波だけで大地震と判定出来ず、警報の発表が遅れた事例がありました。
そこで今回この推定式を改良し、P 波しか伝わっていない段階でより的確に推定を行い、警報の発表を迅速に行えるようにしました。
これからも気象庁では、被害の軽減につながるよう、緊急地震速報をより早くより精度良く発表するための、技術的な改良の取り組みを行っていきます。
さらに詳しくお知りになりたい場合は、平成21 年7月24 日の報道発表資料
「新設観測点の緊急地震速報への活用等について」をご覧ください。
1月は1年のうちで最も気温が低い時期にあたります。大陸から強い寒気が流れ込む季節で、全国で冷え込みが強まり、
路面や水道管の凍結、西日本などでは果実の凍結など農作物への被害が発生します。
日本海側では大雪となる日があり、交通障害や落雪事故などを引き起こします。
逆に日本付近の冬型の気圧配置が緩み、寒気の南下が弱まる日もあります。特に、移動する高気圧の西側や低気圧の東側では南から暖かい空気が入り、
平年に比べて気温が高くなります。
こうした日は寒さが和らぎ過ごしやすくなる反面、なだれが発生するおそれが高まるなど気象災害の原因ともなります。
農作物にも影響があります。近年北日本では、ほうれん草などの野菜を2週間程度氷点下の寒さにあてて甘味を強めた、寒締め野菜の栽培が盛んになってきています。
ちょうど寒さにさらすタイミングが平年に比べて著しい高温の時期にあたると、寒締めにならず商品価値が落ちてしまうことがあります。
気象庁では、おおむね1週間先から2週間先に、平年に比べて著しい高温や低温の発生する可能性が高くなると、異常天候早期警戒情報を発表しています。
図1に、2009年冬の、東日本における平均気温の経過を示します。
2009年1月中旬頃から気温が平年より高く推移することが予想されました。
このため気象庁では高温が始まる前の1月9日に、関東甲信地方を対象に「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表し、発表直後の低温のあと著しい高温になる可能性があることをお知らせしました。
◆ 異常天候早期警戒情報はこちら ◆
短期的な高温のほか、冬期の高温が長期に続けば、雪不足によりスキーなどの冬季レジャーや、雪祭りイベントなどに支障が出ます。
また、食料品や衣料品の消費が鈍るなど経済活動の停滞にもつながります。
気象情報を上手に利用し、事前の準備や計画など早期の対策に役立ててください。
| 平成21年10月最大震度別/M別地震回数表 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 震度 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5弱 | 5強 | 6弱 | 6強 | 7 | 合計 |
| 回数 | 57 | 33 | 11 | 5 | 106 | |||||
| M | M4.0〜4.9 | M5.0〜5.9 | M6.0〜6.9 | M7.0〜 | 合計 | |||||
| 回数 | 61 | 10 | 2 | 73 | ||||||
全国で震度1以上を観測した地震の回数は106回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は73回でした。
桜島の昭和火口では、爆発的噴火を含む噴火が時々発生しました。
また、南岳山頂火口では10月3日に爆発的噴火が発生し、噴煙が火口縁上3,000mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が4合目まで達しました。
引き続き、昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
桜島では、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
口永良部島では、9月30日以降火山性地震が少ない状態で経過したことや、GPSによる地殻変動観測で新岳火口浅部の膨張を示す変化が認められないことなどから、 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断して、10月30日に噴火予報を発表し噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引き下げ、 噴火警報を解除しました。
浅間山では、火山性地震がやや多い状態で推移しています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
⇒ 最近の火山活動についての解説資料は、こちらをクリックしてください。
⇒ 詳しい地方別の火山に関する情報はこちら( 北海道地方 東北地方 関東・中部地方 九州地方 沖縄地方 )をそれぞれクリックしてください。
上旬には台風第18号が本州を縦断し、下旬には台風第20号が関東の南東海上を通過したため各地で暴風や大雨となった。月降水量は太平洋側で多く、沖縄・奄美ではかなり多かった。
北日本から西日本にかけて、月のはじめや中旬後半から下旬にかけては平年を上回った一方、上旬後半から中旬前半は気温が低く、気温の変動が大きかった。
沖縄・奄美では、台風の接近や前線の影響で平年に比べ曇りや雨の日が多く、月間日照時間がかなり少なかった。
| 10月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録) | |
|---|---|
| 月間日照時間少ないほうからの順位更新(時間) | 名護 120.4 |
値の横に]がある場合には、月別値を求める際に使用したデータ(日別値)に欠測等、統計に用いなかった値が含まれている(資料不足値)
南シナ海周辺では、台風第15号により中国で7人が死亡(中国民生部)、第16号によりフィリピンで330人以上が死亡(フィリピンNDCC)、ベトナムで40人以上が死亡する(IRIN)など、台風の被害が相次いで伝えられました。中国のシャンチョワン(上川)島では、10〜15日の6日間降水量が460mmに達しました(9月の月降水量平年値:300.7mm)。
ヨーロッパ中部では、低気圧の影響を受けることが少なく、異常少雨となりました。ウクライナ西部のチェルニフツィでは月降水量が5mmとなりました(平年比8%)。
アフリカ北部からアラル海では、月を通してたびたび低気圧や前線が通過し、異常多雨となりました。モロッコのカサブランカでは月降水量92mmとなり(9月の月降水量平年値:4.6mm)、トルコ西部のバンドゥルマでは8〜9日の2日間降水量が220mmに達しました(9月の月降水量平年値:30.2mm)。トルコでは大雨による被害が伝えられました(OCHA神戸)。
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