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〜こんにちは!気象庁です!平成19年6月号〜◎ リーフレット版「こんにちは!気象庁です!」【PDF形式:1210KB】
- 内 容
- ◎ 話題連載「緊急地震速報」4回シリーズ〜第1回 緊急地震速報とは〜
- ◎ 7月の気象〜波浪について・夏のマリンレジャーと台風シーズンを控えて〜
日本は、地震の揺れを感じたことのない人はいないくらいの、世界有数の地震国です。 地震がおそろしい理由のひとつは、突然おそってくることです。自分のいる場所が大きく 揺れ始める前に、「もうじき揺れます」というお知らせがあれば、事前に身構えることで、被害を減らすことができます。
気象庁では、もうじき揺れることをお知らせする「緊急地震速報」の一般向け提供を9月頃に開始する予定です。 「こんにちは!気象庁です!」では9月号までの4回にわたって、「緊急地震速報」を解説していきます。 第1回目は、「緊急地震速報」の仕組みを説明します。

1.なぜ地震の揺れが来ることを事前にお知らせできるのか
上の図を見てください。地震の揺れは秒速数キロの速さで地面を伝わっていきます。
震源(図の×印)の近くで地震の揺れ(地震波)を観測して瞬時に解析し、より遠くの地域に揺れの到来をお知らせするのが
「緊急地震速報」です。加えて地震波は、早く伝わるけれど弱い揺れのP波(初期微動)とそれより遅いけれど強い揺れのS
波(主要動)があるので、先にやってくるP波(初期微動)を震源近くで観測して、後でやってくるS波(主要動)の到来を
より遠くの地域へお知らせすれば、数秒から数十秒の猶予時間をもって地震の到来をお知らせできるのです。
2.緊急地震速報にも限界があります
緊急地震速報は便利な情報ですが、仕組みからおわかりのとおり、次のような限界があります。
(1)震源の近くでは情報が強い揺れ(S波(主要動)の到来)に間に合いません。
震源の近くの観測をもとに作成する情報のため、震源の近くでは緊急地震速報の提供が間に合いません。
(2)震度などに誤差が生じることがあります。
この情報は早く伝えることを大事にします。震源近くの少ない観測データしかない段階でも情報を作成しますので、予測する震度などに誤差が生じることがあります。
今回は緊急地震速報の仕組みをお伝えしました。次回以降は、数秒から数十秒という短い時間に自分の身を守るためにはどうすれば良いのかを具体的な場面毎に見ていきます。
気象庁ホームページ「緊急地震速報について」http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.html
「緊急地震速報の利用の心得」http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/kokoroe.pdf
台風や発達した低気圧に伴う高波は、海岸に面した地域や船舶に甚大な被害をもたらすことがあります。 台風の接近が多くなる夏のレジャーシーズンを前に、波浪についての理解と知識を深め、波浪災害に備えましょう。
○波浪とは
波浪には風浪とうねりがあります。海面の波は風の力によって発生します。風速が大きいほど、風の吹き続ける時間が長いほど、風の吹き渡る距離が長いほど大きな波になります。
このように、その海域で吹いている風によって生じる波を「風浪」といいます。
一方、ある海域で発生した風浪が他の海域に伝わった波、あるいは風浪発生域の風が静まった後に残された波を「うねり」といいます。
○波の高さと波の変形に注意
気象庁では、北西太平洋と日本沿岸を対象にして波浪情報として当日9時の波の高さの実況図と24時間後の波浪予想図(翌日09時の予想)を毎日発表しています。
以下のURLから、それぞれの最新の情報をご利用ください。
沿岸(外洋)の波浪 : 波浪の実況図や24時間予想図を見ることができます。
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/wave/chart/awjp.html
天気予報 : 地元気象台が発表する各地の波の予想を見ることができます。
http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁が発表する波の高さは「有義波高」と呼ばれ、人が見た波の高さにほぼ一致するものです。現実の海面には有義波高より高い波や低い波が混在しており、 統計的には100波に1波は有義波高の1.6倍、1000波に1波は有義波高の2倍近い高い波が出現する可能性があります。 例えば、周期が5秒で有義波高が2mの波の状況下では、5000秒(約80分)に1回は波高が4mの波が現れることになります。 岩場や堤防での釣りや作業では、この点を理解し、地面が濡れている場所では波をかぶる可能性があることを意識しておく必要があります。
波が岸に近づき、水深が波長の2分の1より浅くなると、波は海底地形の影響を受けて波高、波の速さ、波長が変化します。 波が沖から進んでくると、水深が浅くなるにつれて進む速さが遅くなることから、波は屈折し海岸線に直交するように打ち寄せてきます(図1)。 岬に近づく波は、先端部側に曲がりながら入ってくるので、先端付近に波のエネルギーが集中し、岬の先端では激しく砕けて沖での波高の2倍以上の高さにな ることがあります。 特に波長の長いうねりではこの変化が大きく、沖からくるうねりは水深が浅くなるとともに速さが遅くなり、波長が短くなって、海岸付近では波高が急 激に増大します。 うねりの代表的なものは「土用波」で、はるか数千km南方の台風周辺で発生した波が日本の南岸に到達したものです。晴れて風がないときでも、遠く離れた 海域に台風があるような場合には、注意が必要です(図2)。
| 平成19年4月最大震度別/M別地震回数表 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 震度 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5弱 | 5強 | 6弱 | 6強 | 7 | 合計 |
| 回数 | 135 | 47 | 23 | 7 | 1 | 213 | ||||
| M | M4.0〜4.9 | M5.0〜5.9 | M6.0〜6.9 | M7.0〜 | 合計 | |||||
| 回数 | 110 | 32 | 3 | 145 | ||||||
4月15日12時19分に三重県中部でM5.4の地震が発生し、三重県亀山市で震度5強、三重県鈴鹿市と津市及び伊賀市で震度5弱を観測しました。 3月25日に発生した「平成19年(2007年)能登半島地震」の余震活動は次第に減衰してきています。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は213回(能登半島地震の活動91回を含む)、日本及びその周辺におけるM4以上の地震の回数は145回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
噴火が観測されたのは、桜島及び諏訪之瀬島でした。
桜島では、南岳山頂火口でごく小規模の噴火が時々発生しました。
諏訪之瀬島では2日に爆発的噴火がありました。
御嶽山では、火山性地震は、昨年12月から消長を繰り返しながらやや多い状態が続き、火山性微動も時々観測されました。 今期間、火山性地震は少ない状態で経過し、火山性微動は5日以降観測されていませんが、火山活動は現在もやや活発な状況が続いていると考えられ、山頂付近では注意が必要です。
三宅島では、噴煙活動が活発で多量の火山ガス放出が続いています。
福徳岡ノ場では、第三管区海上保安本部及び海上自衛隊が行った観測によると、火山活動によると見られる変色水が度々確認されました。
樽前山、硫黄島、薩摩硫黄島及び口永良部島では、火山活動のやや活発な状態が続いています。
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低気圧や前線の通過後に寒気が入り、北日本と南西諸島を中心に気温は低かった。
低気圧や前線が頻繁に通過したが、低気圧の発達や前線活動が弱くまとまった量の降水となることが少なかったため、 ほぼ全国的に月降水量は少なかった。岐阜、京都など東海、近畿地方の9地点で月降水量の最小値を更新した。
| 4月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録) | ||
|---|---|---|
| 月降水量の少ない記録(mm) | 岐阜 13.0、津 34.0、尾鷲 62.0、四日市 30.5、京都 17.5、岡山 24.5、姫路 19.5、洲本 32.5、和歌山 36.0 | |
| 降雪の深さ月合計値の多い記録(cm) | 阿蘇山 28 | |
| 月最深積雪の大きい記録(cm) | 阿蘇山 28 | |
値の横に]がある場合には、月別値を求める際に使用したデータ(日別値)に欠測等、統計に用いなかった値が含まれている(資料不足値)
ヨーロッパでは月を通して高気圧に覆われて、広く異常高温、異常少雨となりました。ルクセンブルグでは月平均気温14.6℃(平年差+6.8℃)、 月降水量7mm(平年比12%)でした。
米国東部では低気圧の影響を受けることが多く、大雨になったところがありました。ニュージャージー州のニューアーク国際空港では15日の日降水 量が120mm(4月の月降水量平年値:100mm)を超えました。
中国では、極端な少雨ではなかったものの、降水量の少ない地点がありました。フーペイ(湖北)省ウーハン(武漢)では月降水量50mm(平年比39%)でした。
シベリアからパキスタンにかけて、高気圧に覆われる日が多く広い範囲で異常高温となりました。西シベリアのトゥルハンスクでは月平均気温0.3℃(平年差+8.1℃)でした。
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