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世界の天候に大きな変化をもたらすエルニーニョ現象が2002年に熱帯太平洋で発生しました。
エルニーニョ現象の発生は、観測史上最大級といわれた前回(1997年春〜1998年夏)以来、5年ぶりです。
太平洋赤道域では2002年初めからエルニーニョ現象の予兆と見られる変化が観測されていました。
年の半ばから熱帯太平洋地域の中部を中心に平年より海面水温が高くなり、年の後半には中部から東部にかけての広い海域で平年より1℃以上、水温が高い状態となりました。
すでに熱帯だけでなく中緯度の大気の流れにもエルニーニョ現象の影響がおよび、インドやマレーシア、南米北部などの熱帯域の高温傾向、北米中部の高温・少雨と南部の多雨の対照的な分布、南米北部の多雨と少雨の分布、オーストラリアからインドネシア周辺の少雨などエルニーニョ現象時に現れやすい天候が観測されています。
正符号(暖色)の部分は平年より水温が高い。
気象庁の発表する予報及び注意報・警報は、都道府県(支庁)を気象特性の違いから、複数の区域(一次細分区域)に分割して発表しています。
また、災害をもたらす大雨等の現象については、より狭い範囲に限定されることが多いことから、一次細分区域を更に分割した区域(二次細分区域)に対し、注意報・警報を発表しています。
気象庁では、近年の実況監視システムの高度化・予報技術の進展に基づき、防災関係機関の防災活動に直結するきめ細かな防災気象情報の発表を推進しています。二次細分区域についても、防災関係機関の管轄範囲及び地域の災害特性等を踏まえた見直しを進めています。平成14年3月にも全国の20の府県予報区において二次細分区域の設定・見直しを行いましたが、今般、都道府県などの地元関係機関と協議を行った結果、平成15年3月3日(月)から全国の17の府県予報区において、二次細分区域の設定・見直しを実施します。また、この二次細分区域の変更に伴い、一部の府県予報区において一次細分区域の境界の見直し・名称の変更を併せて行います。
今回の見直しにより、注意報・警報の運用を行う細分区域数は、全国で294区域から356区域へ増加します。
日本付近には11月の早いうちから真冬並みの寒気が南下して冬型の気圧配置になることが多く、11月はほぼ全国的に平年を下回る気温となりました。このため、すでに10月中に初雪や初氷などを観測していた北海道に続いて、本州各地の初雪や初霜・初氷は、例年に比べてかなり早く観測されました。11月4〜5日には新潟・金沢・富山などで20日余り早い初雪となりましたが、11月9日には京都・前橋・熊谷で平年よりもそれぞれ35日、37日、52日も早い初雪を観測しました。
特に、前橋は観測史上2番目の早さでした。初氷も記録的に早かったところが多く、高知は11月5日、横浜は11月10日で、それぞれ平年より33日、32日早く、横浜は統計開始以来最も早い記録となりました。
12月に入っても、上旬の終わりから中旬の始めにかけて強い寒気が南下しました。8日から9日にかけて関東南部や東海、西日本の各地で初雪を観測しました。千葉県内では平年より約1か月早い記録となりました。東京の初雪の早い記録をみますと、表のように、明治時代など昔にはかなり早い年もありましたが、最近10数年間でみると、1998年12月3日に次ぐ記録です。
また、12月9日の降雪により東京で1cmの積雪が観測されましたが、12月のうちに降った雪が積もることもめずらしく、東京では1991年12月27日以来のこととなりました。
| 早い記録 | ||
|---|---|---|
| 順位 | 冬期間 | 月日 |
| 1 | 1900−1901(明34) | 11.17 |
| 1876−1877(明10) | 11.17 | |
| 3 | 1932−1933(昭8) | 11.18 |
| 4 | 1941−1942(昭17) | 11.21 |
| 5 | 1962−1963(昭38) | 11.22 |
| 1898−1899(明32) | 11.22 | |
| 7 | 1885−1886(明19) | 11.23 |
| 8 | 1931−1932(昭7) | 11.28 |
| 9 | 1950−1951(昭26) | 11.29 |
| 10 | 1998−1999(平11) | 12.3 |
| 11 | 1987−1988(昭63) | 12.6 |
| 12 | 2002−2003(平15) | 12.9 |
レーダー・アメダス解析雨量は、気象レーダーとアメダスのデータから作成した、2.5km四方の領域ごとの降水量分布です。
降水短時間予報は、レーダー・アメダス解析雨量をもとに、地形による雨域の発達・衰弱を考慮して、5km四方の領域ごとの雨量を1時間ごとに6時間先まで予報するものです。
レーダー・アメダス解析雨量と降水短時間予報は大雨による洪水災害や土砂災害の軽減に役立てられます。
熊本地方気象台は、明治23年に県立熊本測候所として開設され、明治35年に熊本市の中心部を一望できる現在の京町台に移転し、その後昭和32年に気象台に昇格し現在に至っています。
熊本県の東側には九州山地が南北に伸び、また西側は有明海、八代海及び東シナ海に面しているため、梅雨期を中心にこれらの山地や海洋の影響を受け、大雨や集中豪雨がしばしば発生します。また、沿岸では台風による高潮で甚大な災害が発生することもあります。
このため熊本地方気象台では、180万県民の生命と財産を守るため、注意報・警報をはじめとする防災情報を、迅速かつ的確に発表することに務めています。
また、県の北東部には現在も活発に火山活動を続けている阿蘇山があるため、阿蘇山測候所と連携し火山防災体制の一役も担っています。
なお、平成15年3月から、これまで熊本、阿蘇、天草・芦北、球磨の四地方に区分していた予報区のうち熊本地方を熊本市他四地域に細分し、これまで以上に地域に即した注意報・警報や気象情報を発表します。
このほか熊本地方気象台では、以前から小中学校で'お天気教室'を開催するなど、防災知識の普及や理科教育の一端を担う活動も行っています。
この熊本地方気象台がある熊本市は、阿蘇山の裾野から西に広がる熊本平野のほぼ中央にあり、名将加藤清正が築城した日本三代名城の一つである熊本城、旧熊本藩主の細川忠利公から光尚、綱利の3代にわたってつくられた桃山式回遊庭園の水前寺公園、明治の文豪夏目漱石の旧居など名所旧跡が多く、豊かな緑と清冽な地下水など自然環境にも恵まれた街で、毎年たくさんの観光客が訪れます。食べ物では「だご汁」「辛子レンコン」「熊本ラーメン」などか有名で、路面電車を利用してこれらの観光をすることができます。また、NHKの大河ドラマで放映中の「宮本武蔵」ゆかりの地でもあります。
写真 ・熊本県民のシンボル熊本城(右上)
・熊本地方気象台庁舎(左下)
1月は、2月と並んで年間の最低気温や最深積雪が観測される最も寒い月です。
防災上で特に注意すべき事項は・・・
があげられます。
積もった雪が強い風で舞い上がり、横なぐりの雪のようになることを「地吹雪(じふぶき)」と呼びます。風速が大きいほど、また、気温が低いほど激しくなります。気温が−5℃、風速が5m/sで雪が飛び始め、8m/s程度になると人の目の高さを超えるという調査があります。
天気が快晴でも発生し、風が強くなると突然雪が舞いあがり、一瞬にして視界が失われることもあります。
高速道路での運転中は特に危険で、路面凍結時には急な運転操作により大事故につながります。地吹雪の発生しやすい場所には防雪柵が設置されていますが、積雪・低温・強風下ではスピードを出さないことが大切です。
大雪と地吹雪で長時間立ち往生している間に吹きだまりに埋まり、排気ガス中毒や凍死に至る例もあります。
スノーレジャーなどで慣れない土地へのドライブの際には地元の気象情報、道路情報などの入手に努めて下さい。
| 震度 | 5弱 | 4 | 3 | 2 | 1 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 回数 | 2 | 1 | 5 | 26 | 49 | 83 |
11月に日本及びその周辺で、震度3以上を観測した地震は8回でした。
このうち震度4以上を観測したのは、3日に宮城県沖の地震(M6.1 最大震度5弱)、4日に日向灘の地震(M5.7 最大震度5弱)、17日に石川県加賀地方の地震(M4.5、最大震度4)の計3回でした。
| 最大震度別地震回数及び震度4以上を観測した地震は右表のとおりです。 |
| ||||||||||||||||
これまでの活動経過から見て、特段の新たな異常が観測された火山はありませんでした。
三宅島では火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が日量4千〜1万数千トン程度と多い状態が続いています。
平成14年11月に活動があった各火山の概況
| 浅間山 | 引き続き地震回数がやや多く火口底温度が高い状態が継続しました。 |
| 伊豆大島 | 7日に一時的に体に感じない微小な地震が多くなりましたが、8日以降は収まりました。地殻変動観測では特に異常な変化はありませんでした。 |
| 三宅島 | 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は長期的には減少傾向にあり、日量4千〜1万数千トン程度でした。24日に小規模な噴火が発生し、島内で微量の降灰を確認しました。 |
| 阿蘇山 | 時々発生している孤立型微動の増加が13〜28日にみられ、22、23日には日回数が300回を超えました(8月10〜15日以来)。また体に感じない微小な地震(B型地震)が19日〜27日に多い状態となって、20日には111回発生し、観測開始以来最多となりました。29日頃からは孤立型微動・地震ともに落ち着いた状態となりました。中岳第一火口では、南側の火口壁の温度が400〜500℃程度と高い状態が継続しましたが、火口内は依然全面湯だまり状態にあり、特段の活動活発化はみられませんでした。 |
| 桜 島 | 従来からの山頂噴火が継続しました。13〜15日に一時的に体に感じない微小な地震が多くなり、その後16〜21日に噴火活動がやや活発になりました。月間の噴火回数は20回、うち爆発*は17回でした(爆発*回数が15回を超えたのは4月以来) |
| 諏訪之瀬島 | 従来からの小規模な山頂噴火が継続し、火山灰を含む噴煙が最高で火口縁上400mまで上がるのが観測されました。6〜8日に噴火活動がやや活発になり、爆発*が35回発生し、風向きによっては島内の集落に少量の降灰がありました。 |
詳しい地方別の情報はこちら( 北海道地方 東北地方 関東・中部地方 九州地方 沖縄地方 )をクリックしてください。
日本付近に強い寒気が南下し冬型の気圧配置となる日が多く、全国的に低温となりました。
特に上旬は、真冬並みの強い寒気が南下し冬型の気圧配置が強まりました。このため、北日本では大雪となったところがあり、北陸地方や中部地方でも平年よりかなり早い初雪となりました。
中旬以降も南西諸島を除き気圧の低い状態は続いたが、天気は周期的に変わって高気圧に覆われ晴れる日もありました。
下旬は東日本を除き平年並みとなりました。
| 11月の記録(1位更新のみ、*はタイ記録) | |
|---|---|
| 月平均気温の低い記録(℃) | 新庄 3.1、若松 4.0、盛岡 2.9、酒田 6.5、山形 4.4、輪島 8.1、金沢9.3、富山 8.0*、高田 7.5、伊良湖 10.7、御前崎 11.7*、石廊崎 12.7、大島 12.1、四日市 9.0、鳥取 9.1*、舞鶴 8.3、津山 6.6*、広島 9.7、福山 9.0、岡山 9.7、姫路 9.0、大阪 11.1*、洲本 10.2*、奈良 8.8*、山口 8.7、厳原 10.6、飯塚 9.4*、長崎 11.7、阿蘇山 3.7、延岡 11.1、阿久根 12.2、油津 12.9、種子島 15.9、牛深 13.1、宇和島 11.5、宿毛 11.8、清水 13.5、室戸岬 12.3 |
| 月降水量の多い記録(mm) | 留萌 235.0、新潟 405.0、金沢 511.0、富山 432.0 |
| 月降水量の少ない記録(mm) | 大島 42.5、厳原 25.5 |
| 月間日照時間の少ない記録(h) | 留萌 12.0、寿都 26.2、大船渡 102.3、新庄 24.8、青森 49.1、むつ 74.6、秋田 40.4 |
| 降雪の深さ月合計値の多い記録(cm) | 大船渡 14 |
| 月最深積雪の大きい記録(cm) | 大船渡 15 |
インド東部とバングラデシュは12日頃にサイクロンに襲われ、約50人が死亡、100人以上が行方不明と報じられた。また、25日頃にも大雨による洪水が発生し、20人以上の死亡が伝えられました。インド東部のカルカッタでは月降水量が85mm(平年比267%)。
モロッコやアルジェリアの北部は異常多雨となりました。モロッコのカサブランカは月降水量が253mm(平年比478%)となり、異常多雨であった。下旬にモロッコで大雨による洪水が発生し、60人以上が死亡したと報じられました。
米国の中西部から南部で、10日から11日にかけて少なくとも50個の竜巻が発生し、30人以上が死亡したと伝えられました。
オーストラリア東部は異常少雨となりました。干ばつによる農作物の被害が深刻で、小麦の収穫量が昨年の40%程度になると伝えられたほか、大規模な山火事が報じられました。オーストラリアでは、3月頃から少雨の状態が続いており、東部にあるロングリーチの3月から11月の降水量は2mm(平年比1%)。
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